こんにちは。石垣島在住の冬瓜ちゃんです。よろしくお願いします。
今回は石垣島の高校事情についてご紹介したいと思います。
石垣市・竹富町・八重山町の３市町村からなる八重山諸島には３校の高校があります。どの高校がうちの子に合うの？思い切って島外の高校に送り出す？など、離島ならではの高校事情についてご紹介します。
１ 石垣島の高校
八重山諸島には３校の高校があり、その全てが石垣島にあります。八重山高等学校・八重山商工高等学校・八重山農林高等学校と、いずれも沖縄県立の高校です。八重山で１番の進学校である八重山高校は、全国的に有名なミュージシャンであるBEGINや、ツール・ド・フランスを完走した新城幸也選手などを輩出し、文武両道の高校としても有名です。八重山商工は日本で一番南に位置する高校です。野球の強豪校として知られ、卒業生からプロ野球選手が４名誕生しました。八重山農高は日本で最西端の高校で、農業や畜産業が盛んな島では、家業の担い手を育成すべく人気の高校です。石垣島のさらに離島出身の子どもたちは高速船で通学するわけにもいかず、親戚の家に下宿をしたり、高校の寮に入寮したりして、早くから親元を離れて生活しています。
２ 島外の高校
八重山郡内の進学先は３校に限られていることから、島外へ進学する子ども達も少なくありません。沖縄本島の高校へ進学した離島出身の学生達は、学校の寮や群星寮（むるぶしりょう）という愛称の県立離島児童生徒支援センターに入寮すること多いです。また、名護市にある沖縄工業高等専門学校は、航空整備士を育成するカリキュラムを持ち、その専門性の高さから機械や通信といった工学を志す学生にとって憧れの学校です。国立ゆえに学費・寮費が安いことから、離島からの受験生も数多くいます。まだ15歳の子どもを送り出すのは寂しく心配ですね。寮にはこれからできるであろう友人や先輩、保護者として見守ってくれる先生方がいます。また沖縄には地域全体で子どもを守り育てる風土があり、親元を離れた子ども達のことを支えてくれる環境があります。
３ 通信制の高校
インターネットが普及した今の時代、わざわざ通学しなくてもオンラインで学ぶことができます。うるま市伊計島にあるN高等学校は、ネット環境があれば学べる通信制のコースがある私立高校です。離島では学べない多彩な授業を、離島にいながら受講することができます。オンライン上の学校で自分らしく学びを進めながら、高校卒業資格を取得することが可能です。2020年には日本の大学の最高峰、東京大学合格者が誕生したことに耳目を集め、日本社会が学びのあり方を考える機会になったように思えます。企業部・投資部・eスポーツ部などのおもしろそうなネット部活があり、充実した高校生活が送れそうです。
子どもにとっても親にとっても悩ましい高校問題、いかがでしたでしょうか。地元の友人と一緒に島内の高校に通うか、親元を離れて島外で学ぶか、はたまた通信制の高校で学ぶか…いずれにしても、15歳の春は感慨深いものになりそうですね。
