移住後に知った石垣島のおすすめ:石垣牛と美崎牛

移住後に知った石垣島のおすすめ:石垣牛と美崎牛

こんにちは。石垣島在住の小石です。石垣島をドライブしていると、あちこちに牧場があるのが気になりませんか? 連れられて道を歩いている牛を見かけることもあります。しかも、その牛というのは、牛乳パックに描かれているような白毛に黒模様の牛ではなく、黒い牛ばっかりですよね。石垣島の牛は黒毛和牛なんです。今回は、ブランド牛として名高い「石垣牛」と、地元で大人気の「美崎牛」についてご紹介します。食べる前に知っておくと、更に美味しくいただけること間違いなしです。

1 石垣牛ってどんな牛?

石垣島で育った牛の中でも、「石垣牛」と名乗れるためには、JAおきなわが設定した厳しい条件をクリア―しなければなりません。
それは、八重山郡内で生後約20か月以上にわたって肥育・管理された黒毛和牛であること。JAおきなわによって、肉質等級が5等級と4等級の「特選」、もしくは3等級と2等級の「銘産」と認定されること。さらに出荷期間も限定されていて、去勢された雄牛であれば生後24から35か月、雌牛であれば24から40か月となっています。
全ての条件を満たしたお肉が、JAおきなわの発行する「石垣牛」の認定シールを貼ることができます。条件を満たさない牛は、「石垣産和牛」と呼ばれて販売されます。

2 石垣牛が有名になったのはいつ?

「石垣牛」がブランド牛としての地位を確立したのは、2000年の首脳国会議・沖縄サミットの晩餐会でメインデイッシュとして提供され、絶賛されたことがキッカケです。その後、全国から石垣牛の取引依頼が殺到し、石垣牛の名が広まっていきました。それまでは、石垣島で育った子牛は本州へ渡り、ブランド牛である神戸牛や松阪牛などに育てられていました。石垣の牛が良質な肉質を持つことは、専門家の間では有名でした。

3 美崎牛ってどんな牛?

石垣島の美味しい牛として、「美崎牛」の名前もよく耳にすると思います。「石垣牛より安くて、同じように美味しい」と噂されています。
JAおきなわが認定したお肉が「石垣牛」なのですが、「美崎牛」は美崎畜産という畜産会社が認定したお肉です。ともに商標登録されているので、石垣牛はJAしか、美崎牛は美崎畜産しか、その名前を使うことはできません。牛が食べる餌も決められていて、石垣牛ならJA指定の餌、美崎牛は美崎畜産指定の餌を食べています。
石垣牛には去勢された雄牛もありますが、美崎牛は血統に但馬が絡んだ雌牛のみです。市場に並んだ子牛のなかから、但馬の血が濃く入った子牛が美崎畜産によって選ばれ、生後10か月から飼育が開始されます。

飼育期間は28から30か月と決められています。そのため出荷は、美崎畜産へやって来た10ヶ月を足すので、38から40か月となります。
美崎牛には、美崎牛の認定シールが貼られています。

4 やいま牛ってどんな牛?

ちなみに、同じ石垣島産の和牛で、「やいま牛」というのもあります。やいま牛は、八重山郡内でJAおきなわの管理のもとで6ヶ月以上肥育された経産牛です。経産牛というのはお産をしたことのある牛のことです。

5 まとめ

南の島の温かな気候のもと、潮風に吹かれながら、ミネラル豊富な土に生い茂る青い草を、存分に食べて育った石垣島の牛は、ストレスを知りません。だから、美味しいお肉になると言われています。

石垣島の和牛が本州に出回る量は限られていて、とても高価です。石垣島へお越しの際は、ぜひあっさりとした上質な脂の霜降り和牛をご賞味ください。

 

石垣島・竹富町レコメンドカテゴリの最新記事