バンナ公園・渡り鳥観測所とBIRDウォッチング

バンナ公園・渡り鳥観測所とBIRDウォッチング

Fuyuです。ここ数日、サシバの渡りの観察にはまってます。9月末から10月末までの間、石垣島では沖縄本島のほうから大量のサシバが上空を渡ってきています。知ったようなことを書いていますが、サシバの渡りを観察しようとしたのはこれが初めてです。

9月になると、能登半島あたりで数千羽の鷹が観察されたとか、伊良湖岬で鷹が2000羽集合しているとかというニュースがテレビで流されてきます。そして9月末、宮古島でサシバが2000羽観察されたというニュースが発信されました。そして10月10日、とうとう石垣島のバンナ公園でも800羽の鷹柱が見られたと新聞に流されました。Fuyuも、せっかく石垣島に住んでいるんだから、サシバにあいさつしなきゃと、望遠レンズつけたカメラを持ってバンナ公園渡り鳥観察所へ向かいました。ベテランの方のWebに書かれた、午後3:00~5:00の間に観察所へ行けば見れるはず…という言葉を信じてバンナ公園に向かいました。

バンナ公園 渡り鳥観察所


石垣島のいくつかある山地の一つバンナ岳全体が自然公園となっており、その最高地の一つに、渡り鳥観察所が設けられています。公園中央の高所をバンナスカイラインという道路が貫き、その途中に野鳥観察の施設が設けられています。山の尾根にさらに10mを超える高さの展望台があり、上空を通過する渡り鳥観察にちょうどいい施設です。周囲360°遮るものなく見渡すことが出来ます。<地図>

鷹の渡り観察

この年の鷹の渡りのニュースが流れたのは(2020年)10月10日です。冬に石垣島を訪れる鷹たちが石垣島を通過するのは、平年では10月15日あたりがピークになるそうです。それが、この年10月10日のバンナ公園の観察所でのカウントがなんと800羽になったということで、ニュースになったのです。この日の観察所には18人ものバードウォッチャーが待ち構えていたとのこと。その道の人たちの予想が見事に的中したようです。

その後、14日、15日には再び500羽を超えるサシバの渡りがカウントされました。

鷹の渡り観察に参加するには、最低限の準備として双眼鏡が必要です。ほかには飲み物なども。たかが2時間ぐらいですから飲み物はなくてもいいかもしれません。観察所には屋根がありませんから天気がいい日には帽子が必要です。日焼け止めも必要かも。

駐車場は9台分ぐらいあります。車があふれても、引き込み道路に止めることは出来そうです。自販機、水道、トイレ等はありません。

渡り鳥観察所は自由に立ち入ることのできる施設ですので、双眼鏡をもって勝手に階段を上がりましょう。屋上に出ると、渡り鳥観察の同好の人たちがたくさん空を見上げています。

中には全国的に名の知れた人も混じっています。地元の人はせいぜい2割ぐらいで、大半は全国からサシバの渡りを見るために訪ねてきた人たちです。わからないことがあれば何でもそこにいる人たちに聞けばOKです。

そして、「向こうの山の上にサシバが150羽!」なんて声がかかるはずです。それが観察所の真上だったりすると大量の鳥たちが頭の上でぐるぐる転回しているところを見せてくれます。

ちょっと遠くでサシバの群れが見られるときには双眼鏡が必要になります。

半数以上の人が望遠レンズのついたカメラも持ってきています。その日の鳥たちを撮影しています。写真に興味がある人は、機種やレンズの種類を覗き見て参考にしてください。

双眼鏡は、天文用、バードウォッチング用、観劇用そのほかの業務用など、用途によって各種用意されています。販売店で店員さんに相談してください。手近に販売店がない時はamazonなどがお勧めです。どんな機種がいいか相談する相手がいないときは、手ぶらで観測所に行き、ベテランそうな人にどんな双眼鏡がいいか聞いてください。例えば「8×32(口径32mmで8倍の双眼鏡)がいいよ。××円ぐらいですね」などと、親切に教えてくれると思います。双眼鏡は、口径が大きすぎると重くなります。倍率は大きくなりすぎると視野が狭くなり、鳥を視野の中に入れることが難しくなります。それぞれ、大きすぎるものは使えませんのでご注意を。

アクセス

公共交通機関はありません。レンタカーかタクシーのみです。「渡り鳥観察所」はバンナ公園の中央を貫くバンナスカイラインに面してあります。道路上に案内板があります。


約1km東が「バンナ公園北口」になり、広い駐車場、トイレ、自販機等があり、「世界の昆虫館」があります。こちらもぜひご利用ください。<地図>

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