石垣島の美術館・博物館 サンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」

石垣島の美術館・博物館 サンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」

Fuyuです。石垣島は少し以前、1979年に発表された新石垣空港の計画により大もめにもめていた時期がありました。そのとき「白保」という地名が全国区になりました。この時の調査により、白保の海には世界最大級といわれるアオサンゴの大群落があることが分かり、それが、空港建設で失われるかもしれないということになったわけです。結局、新石垣空港は白保の陸上に建設されることになり、収束を見ました。空港は2006年に着工され2013年に開港しました。

ここ白保にある「しらほサンゴ村」WWFジャパンが白保と南西諸島一円の調査と環境保全活動を行なうために立てた施設です。

白保の海のサンゴ礁

石垣島東岸に南北12km,幅1kmのサンゴ礁が広がっています。このうちで白保集落からカラ岳(新石垣空港北側)までの7kmのサンゴ礁を「白保サンゴ礁」と呼びます。ここには120種以上のサンゴがあり、特にアオサンゴの大群落は、1987年にIUCN(国際自然保護連合)が行った調査により、北半球最大規模とされています。

白保サンゴ礁にはアオサンゴ、ユビエダハマサンゴ、コモンサンゴ類等の多様なサンゴが見られ、その種類は120種以上に及びます。

2007年、西表国立公園が西表石垣国立公園に拡張されたときに白保地区沿岸が国立公園に編入されました。

しらほサンゴ村

WWFサンゴ礁保護研究センター「しらほサンゴ村」は、2000年の春に、石垣島白保のサンゴ礁を保全するために、寄付、募金等をもとに設立されました。

名称は「サンゴ村」ですが、施設内展示物はサンゴに特化したものではありません。また、生きたサンゴやサンゴ礁に生息する生物の展示を期待してしまいますが、そのようなものでもありません。サンゴ礁に面した白保の集落の生活や、漁、歴史などをポスターで紹介する形の展示がなされています。ここは 博物館的な啓蒙施設ではなくて、八重山の自然を観察し、保全活動を行うための研究・調査の拠点であるようです。水族館のような施設を期待してきた方には期待外れになるでしょう。

WWF

WWFとは、「World Wide Fund for Nature(世界自然保護基金)」の略です。地球上の生物多様性を守り、人の暮らしが自然環境や野生生物に与える負荷を小さくするために1961年設立されました。

日本では、1950年~60年代に4大公害病(水俣病や新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく) が大きな社会問題となり、さらに東京都杉並区で運動中の女子高校生が光化学スモッグで次々と倒れたことをきっかけに1971年、環境庁が誕生し、同じ年にWWFジャパン(当時:世界野生生物基金日本委員会)も発足しました。

 

〒907-0242 石垣市字白保118

Tel: 0980-84-4135 shiraho@wwf.or.jp

入館無料 駐車場あります。

開館時間:月・木曜 13時~16時30分

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