移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:四季柑(カラマンシー)

移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:四季柑(カラマンシー)

こんにちは。石垣島在住の小石です。沖縄で「四季柑(シキカン)」と親しまれている果実を知っていますか? 「カラマンシー」「四季橘(シキキツ)」という名前の方が知られているかもしれません。シークヮーサーと混同されたり、まるでシークヮーサーの代用品のような扱いを受けることもある可哀想な四季柑ですが、今回は四季柑の魅力を紹介したいと思います。

1 四季柑ってどんな果実なの?

四季柑は、ミカン科ミカン属の柑橘類の一つです。「キンカン」と「マンダリンオレンジ」を交配して栽培された品種になります。
フィリピンでは「カラマンシー」と呼ばれ、人気の果実です。
霜に弱いため、暖かな地域でしか露地栽培できません。
「四季柑」という名前の通り、一年を通して年に4回ほど実をつけるようです。しかし、うちで育てている四季柑は、育て方に難があるのか年に2回しか実をつけてくれません。

2 四季柑とシークヮーサーの違い

見た目は似ていますが、二つは別物です。
シークヮーサーには、「ノビチレン」が豊富に含まれています。この「ノビチレン」はフラボノイドの一種で、血糖値の上昇の抑制に効果があり、、認知症などの記憶障害改善作用に効果があると研究が進められています。四季柑にも含まれているのですが、シークヮーサーの方が含有量は多いそうです。
四季柑には「フロレチン」が多く含まれています。「フロレチン」はポリフェノールの一種で、がん細胞を自滅へと誘導する効果が期待されています。

また、四季柑の果肉はシークヮーサーのように酸っぱいのですが、果皮はシークヮーサーと違って甘味があります。

四季柑もシークヮーサーも、共に小さくて可憐な白い花を咲かせてくれます。その花は両者とても似ているのですが、四季柑の方が花弁が細長く、シークヮーサーは幅広で丸みを帯びています。

3 四季柑の食べ方

皮も剥かずにそのまま冷凍庫で凍らせて、ジュースやカクテルに入れてしまうのがおススメです。
シークヮーサーの代用とされることも多いように、シークヮーサーのように絞ってジュースにしたり、果汁や果肉を料理に使ったりできます。お肉やお魚を炒めるときに利用すると、レモンより酸味が少なく甘味があるので、レモンとは違ったまろやかさが味わえます。

4 四季柑の育て方

石垣島では園芸店で、実をつけた鉢植えが手に入ります。石垣島北部に広がる赤土との相性が良いと店長が教えてくれました。赤土に植えると大きくなるそうです。
実をつけるためにも肥料はいっぱいあげた方がいいとのこと。
育ててみて分かったのですが、アゲハの幼虫やカタツムリが葉っぱを食べまくります。
数日目を離すと、あっという間に葉が全滅に。カタツムリ退治の薬を土に巻いても、雨が数日続くと、カタツムリが葉っぱを食べあさっています。
庭の土との相性は良かったのですが、虫には要注意です。

沖縄以外の地域で、鉢植えで育てる際には、寒さが苦手な品種なので、寒い季節は室内で育ててあげてください。

5 まとめ

シークヮーサーの弟や妹分のような扱いをされていますが、フィリピンではジュースとしても料理のスパイスとしても、有名で人気もある四季柑。最近では、“奇跡の果実”との称号をもらい、カラマンシーの名前でお酢やジュースが密かなブームになっているようです。
ぜひ石垣島に来たら、探してみてはいかがでしょうか。

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