移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:島カボチャ

移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:島カボチャ

こんにちは。石垣島在住の小石です。石垣島では多様なかぼちゃが並んでいるのですが、そのどれもが島カボチャだと知っていましたか?
今回は石垣島の市場や直売所に並ぶ、島カボチャご紹介します。

1 島カボチャってどんな特徴がある南瓜なの?

ウリ科カボチャ属です。その中にセイヨウカボチャ、ニホンカボチャなどの種類があるのですが、島カボチャはニホンカボチャに分類されます。
大昔に沖縄に南瓜が伝わってから、それぞれの農家が自分たちの家庭菜園で栽培していました。自家採種した種を何度も栽培していくなかで、変異や交配が行われて、今のように多様な形や色の生まれたそうです。そして、その全てを「島カボチャ」と呼んでいます。
暑さにも湿度にも強いため、沖縄の風土に適しています。害虫にも強いので、栽培しやすい野菜の一つです。

丸くて縦に溝のある形の南瓜を「チンクワー」と呼んでいます。

 

ひょうたんのように細長いかぼちゃは「ナンクワー」と呼びます。

切ってみると、どのカボチャも中身は橙黄色です。一般的な南瓜と同じですよね。
島カボチャは水分が多く粘質です。
味は他の南瓜より少しあっさりしているように感じられましたが、とても香りが良く、うっすらとした甘味があり、生のままでも美味しく食べられました。

 

2 島カボチャの栄養

βカロチンであるビタミンAを豊富に含んでいます。ビタミンAは、粘膜や皮膚の細胞を保護してくれるだけでなく、活性酸素を抑えてくれるため動脈硬化のリスクを下げるなど生活習慣病の予防にも効果的です。
他にも、アルコールの代謝に関係するビタミンB1、口内炎などを効くビタミンB2などのビタミンB群、そして美肌効果のあるビタミンC、脂質の酸化を防ぐビタミンE、血液凝固に必要なビタミンKも多く含んでいます。
さらに、カリウム、カルシム、鉄、マグネシウムなども含んでいて、とても栄養価が高くバランスの良い野菜です。

皮や種にも栄養が多いので、皮を剝き過ぎないようにしてくださいね。ワタには繊維がたっぷり含まれているので、こちらも取りすぎ注意です。

3 島カボチャの選び方

歪んだ形のものは受粉が不良なことに原因があることがあるので、避けた方がいいです。形が左右対称となっていて、軸が太く、軸の周辺がへこんでいるものがおススメです。
また、重みがあって、表面の皮に艶のあるものを選ぶようにしましょう。
緑色の南瓜であるのに、皮が黄色くなっているものもあります。日焼けしていない部分が黄色く色むらになることがあります。その場合は、色むらが濃い色になっている南瓜を選んでください。果肉の色と同じ色であるからです。

カットする前の南瓜は日持ちがしますが、カットしてしまったら、種やワタを取りのぞいてからラップに包んで冷蔵庫へ。
使うのが少し先になるようなら、調理しやすい形にカットしてから冷凍庫で保存してくださいね。

4 島カボチャの食べ方

島カボチャは水分の多い種類なので、しばらく置いて、乾燥させてもいいでしょう。そうすることで、歯ごたえが出てきます。
煮崩れしにくい種類の南瓜ですので、煮物も上手に作れます。

あっさりとした味の南瓜なので、肉などメインの味を邪魔しないため炒め物にもおススメです。

5 十南瓜十色

形も色も様々な島カボチャ。統一されていないところが魅力の一つです。沖縄の大地でめいっぱい太陽を浴びて、自由に栽培された証です。島カボチャの個性を見ているとウキウキしてしますよね。
ぜひ石垣島にお越しの際は、直売所や市場で、個性豊かな島カボチャを見つけてください。

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