移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:アーサ

移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:アーサ

こんにちは。石垣島在住の小石です。
アーサ、もしくはアーサーという海藻を知っていますか? 沖縄では、アーサ汁やアーサ入りの沖縄そばを出してくれるお店が多くあります。乾燥させたものも多く売られていますが、旬の時期なら、海で簡単にアーサ採りを楽しむこともできます。今回は、アーサのことや採取の方法についてお伝えします。

1 アーサとは

正式名称は「ヒトエグサ」といいます。アオサ類ヒトエグサ科の海藻です。
「あおさ」というアオサ類アオサ科の海藻もありますが、この「アオサ」とヒトエグサ科の「アーサ」は別物です。ですが、この「アーサ」もアオサ類の海藻なので、「あおさ」と混同して呼ばれたりもします。ちょっとややこしいですよね。

ヒトエグサという名前は、一枚一枚の薄い海藻が一つの細胞であることから、「一重の草(ヒトエグサ)」と名付けられています。

旬は2月から3月です。早春の風物詩として、この時期の島の新聞ではアーサを摘む島人の様子が一面を飾ります。3月中旬になると採りつくされてしまうので、石垣島なら2月下旬から3月上旬がおススメです。

2 海の恵み「アーサ採り」に挑戦

浅瀬の海岸で採取できます。

旬の時期だと、「緑のじゅうたん」がぎっしり広がっている海岸が多くあります。個人的には東海岸がおススメ。
島のおばあの中には、一年分採る人もいるそうです。
3月中旬になると採りつくされてしまうので、2月下旬から3月上旬が最適かも!
時間帯としては、干潮の前後が採りやすいです。

 

アーサ以外の緑藻も多くあるので、ちょっとだけ注意が必要です。
一枚になって広がっていなく、下の写真のように一本一本が固まり草のようになっているものは、アーサではありません。

アーサは、緑藻の中でも柔らかくて薄いです。成長し過ぎたものは硬くなっているので、ビニール袋のような手触りのものは避けましょう。ヌルヌルとしていて柔らかいものを選んでください。

簡単に大量に採れるので、つい楽しくなって採り過ぎてしまいそうになるのですが、適度でやめるのが後々のためです。
アーサには砂がいっぱいついているため、これを丁寧に洗い流すことが必要。
これがなんとも手間のかかる仕事なんです。少しでも残すとせっかくのアーサ汁がジャリジャリになってしまいます。

ポイントは、まず採ったその海の潮だまりで、まずざっと砂を落とすこと。その後、キッチンで水に浸しながら、一枚一枚丁寧に洗いましょう。

3 アーサの食べ方

アーサ汁が、新鮮なアーサの味とヌルっとした舌滑りをしっかり堪能できて、おススメです。

島の定食屋さんでは、アーサ入りの汁そばも提供されています。
天ぷらにして食べるのも王道ですよね。他にも、卵焼きに入れるのも人気です。

いっぱい採れた時は、小分けにして冷凍保存しちゃいましょう。乾燥させて保存する方法もありますが、冷凍保存が一番簡単です。生のアーサは新鮮なだけに、早く色落ちしてしまうので、さっさと冷凍してしまうのは一番です。

食物繊維はもちろんのこと、ナトリウムやカルシウムのミネラル分が豊富で、ビタミンもたっぷりなアーサは、海の恵みです。
ぜひ石垣島に来られた際は、アーサ採りを楽しんだり、アーサの新鮮な味を味わってくださいね。

 

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