移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:島にんじん

移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:島にんじん

こんにちは。石垣島在住の小石です。黄色い人参を食べたことありますか?
島にんじんと言って、沖縄では有名な人参です。
沖縄本島では、「チデークニ」(チは黄色、デクーニは大根の意)、石垣島では「キンダイクニ」、宮古島では「キダィクニィ」と呼ばれています。
石垣島の市場では、この黄色い島にんじんや定番のオレンジ色だけではなく、黒にんじんなど、いろんな色の人参が並んでいます。

1 島にんじんってどんな野菜なの?

「島にんじん」は沖縄で古くらから栽培されている、細長くて黄色い人参です。直径は2cmから3cmほどで、一般的な西洋人参と比べると、細さが際立っています。

黄色い人参は、「島にんじん」の改良種である「島黄金(しまこがね)」や「金美にんじん」、「イエロースティック」などが有名です。

この島にんじんは沖縄以外で育てると、黄色ではなく赤っぽい色になることもあるそうです。なんと不思議!
そのことから、沖縄の塩を含んだ地下水や潮風が影響しているのでは、と言われているようです。
ですが、沖縄でもたまに赤っぽい色の人参が登場することもあるようです。

「島にんじん」は、一般的な人参より少し柔らかいです。
甘みが強く、ほんの少し苦いというか薬膳料理に使われる理由がわかるような香りがします。

2 島にんじんの栄養

カロテンや鉄分が豊富に含まれています。カロテンは免疫力アップに欠かせない要素です。貧血予防にはやはり鉄分が重要です。
また、一般的な人参よりも、カリウムとビタミンCが豊富です。
カリウムは血圧を下げる効果もあるので、高血圧対策に役立ちます。

島にんじんは、滋養たっぷりの野菜として、沖縄では昔から薬膳料理にも使われてきました。
「ニンジンシリシリ」や「ジューシー」など、参を使った定番料理も多くあります。
那覇市は、一世帯あたりの人参の購入量が平成30年は全国1位だったそうです。

3 島にんじんの食べ方

皮の部分には栄養がたっぷり含まれているので、できるだけ皮ごと調理してください。
金平にすると、皮ごと食べられるのでおススメです。

酢豚風など、料理は他の人参と変わらず使えます。
火を通すと、薬膳料理っぽい匂いは消え、甘さが増します。

人参の葉も捨てずに調理してくださいね。
島にんじんの葉が欲しくて、島にんじんを栽培している農家さんもいるほどです。
知り合いの農家さんも、葉を使ったふりかけの作り方を教えてもらいました。
無添加でとっても健康的!

ごま油をひいたフライパンに、葉とツナとゴマを、醤油・みりん・料理酒で炒るだけ。水分がなくなるまで気長に炒ってください。

 

チャーハンにすれば、葉も根も全部使えてしまいます。

 

うさぎも島にんじんが大好き。葉も綺麗に食べてくれます。
このうさぎ、実は以前はペットフードしか食べず、生の野菜は見向きもしなかったんです。それが、この島にんじんのおかげで、野菜好きに。
今ではレタスの芯も綺麗に食べてくれます。

丁寧に作られた新鮮な野菜は、身体が喜んでいることが感じられるようです。それは、うさぎも一緒なんですね。
ぜひ石垣島に来られた際は、島にんじんを味わってください。ニンジンシリシリは定食屋さんの一品でもよく出されますよ。

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