こんにちは。石垣島在住の小石です。石垣島移住計画を持って準備されている方もいるのではないでしょうか。
私の家族は、移住の夢を持ちだしてから6年以上も石垣島の住宅情報を調べ回っていました。石垣島でお家探しを考えている方の参考になればと、石垣島に住んでみてわかった住宅事情について、前編と後編の2編でお伝えします。
1 石垣島のどこに住みたいか。
石垣島の市街地は南部のみで、お店は南部に集中しています。南部以外にはコンビニもありません。八重山そば屋さんなどの食事処や、個人や集落が経営している売店が少しあるだけです。
そのため、便利さを求める方や運転免許を持っていない方は、南部の市街地に住むしかありません。
しかし、海や山を身近に感じて暮らしたいなら、南部以外をおススメします。
石垣島には渋滞もなく、市街地以外では信号も少ないので、車さえあればどこへでも快適に移動できます。
市街地以外は「裏石垣」と呼ばれています。詳しくは、「移住するならどこ? 裏石垣って?」
https://yaeyama.icokinawa.com/2020/08/23/post-618/
市街地と裏石垣とでは、物件の探し方が大きく変わってきます。
電車もなくバスの本数も少ない石垣島では、市街地に住む方が楽と考える方が多いため、市街地では物件の取り合いになってしまうのです。
そのため、市街地から離れると相場は安くなります。ですが、市街地以外は賃貸の物件が極端に減るため、海や山の横での優雅な田舎生活を、賃貸で実現するのは強運の持ち主でないと難しいかもしれません。
とはいえ探し続けていると、海近くの田舎の貸し家が見つかることがあります。小学校や中学校へは教育委員会が運行している無料の通学バスがあるので、バスが運休にならない限り困りません。自然好きの方は、ぜひ気長に探すことをおススメします。
2 石垣島で部屋を借りる
賃貸物件の相場
「田舎だし、それも離島なんだから安いんじゃない?」という考えは、すぐに打ち砕かれます。ずばり高いです。本州の田舎と同じに考えていると、移住のための貯金計画は破綻してしまいます。
関西でいうと、大阪市内ほど高くはないですが、大阪市周辺の大学などがある中核市と同じくらいです。
2020年10月16日の八重山毎日新聞の記事によると、八重山地区宅地建物取引業者会が不動産屋さんに来店した人にアンケートをしたところ、賃貸物件の家賃、新築と中古の売買価格、どれをとっても高いと感じていることが判明したそうです。
アンケートによると、30代から40代のファミリー層の希望物件は、5万円から8万円の家賃で収まる2LDKから3LDKとのこと。その78%が「非常に高い」や「高い」との感想を持つとの回答があったそうです。
インターネットで情報を公開している不動産の情報をみても、ファミリー物件はまず数が少ない。となると、必然的に家賃も上がってしまうんですよね。
賃貸のだいたいの相場(共益費込み)はというと、
ワンルームで4万から5万円。
1LDKで5万5000円から6万5000円。
2LDKは7万円から8万5000円ほど。2LDK以上のファミリー物件は人気なので10万円越えも普通です。
3LDKは一戸建ての賃貸が多くなるため、値段も高めです。
ちなみに、築年数が古い物件だと、お風呂に湯船がなくシャワーだけの物件も多くあります。これは沖縄の特徴です。
駐車場の相場
家賃の高さのわりに、駐車場代は安いです。市街地でも3000円から5000円が相場とお手頃です。暑い夏に仕事前から汗だくになるのが嫌で、車通勤をする人が多いです。職場に駐車場がない場合は、近隣の月極を借りる人も多くいます。
「石垣島でのお家探し~石垣島の住宅事情~後編」に続きます。