移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:青パパイヤ

移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:青パパイヤ

こんにちは、Ananasです。

突然ですが、質問です。
パパイヤって、果物ですか?野菜ですか?

本州にお住いの方は、オレンジ色の甘ーい果物を想像される方が多いのではないかと思いますが、
石垣島の人はきっとこう答えます。「両方正解!」

今回は、石垣島の意外と意外な名食材、パパイヤのお話。
特に、野菜として日々の食卓で活躍する青パパイヤについてご紹介します!

パパイヤってどんな植物?

パパイヤは、正式には「パパイア」というそうです。パパイア科パパイア属の常緑小高木。
中南米が原産と言われ、16世紀の大航海時代に世界の熱帯地域に広がっていったとか。

別名「乳瓜(ちちうり)」ともいうそうで、その由来はまだ青いパパイヤの切り口からにじみ出てくるこの乳白色の乳液。“パパイン”という蛋白質分解酵素が多く含まれているそうですよ。

なんだか難しそうですが、石垣島では今やもう、庭先や道路脇に当たり前のように自生していますし、方言では「パパヤー」と呼ばれ、島料理には欠かせない食材として定着しています。

パパヤーの食べ方、石垣島の我が家流

欠かせない、というからには食べ方を少しご紹介しましょう。
まず定番の「パパヤーしりしり」。標準語でいうと“パパイヤ炒め”という感じでしょうか。

これはあくまでも我が家のレシピですが、
ちょっと太めの千切り(しりしり)にして、サラダ油で人参、ツナ、ニラと炒めます。味付けは塩コショウ、風味づけにだしの素をぱらり、最後に少しだけ醤油を垂らして香りづけ。

ツナをポークにしてみたり、細切りのかまぼこを追加してみたり、アレンジ無限大の家庭料理です。お弁当にもgood。

また前述の通り、蛋白質分解酵素が多く含まれていることから、
お肉を柔らかくしたい煮込み料理にもよく使います。

煮込んだパパヤーは、大根や冬瓜と同様クセもなく、肉の旨味を吸ってとろけるように柔らかくなります。我が家では鰹だしでシンプルに煮込んだ“パパヤーと豚バラの煮込み”がよく食卓に上がります。

パパヤーの効能

島のおばあの話では、パパヤーは昔から、“産後のお母さんの母乳の出をよくする食材”と言われていたそうです。
事実、パパヤーには、血を作るビタミンである葉酸が多く含まれており、昔の人は産中産後のお母さんの疲労回復を助けることを経験から知っていたのかもしれません。

さらに最近では、パパヤーにはレモンよりも豊富なビタミンCが含まれていることや、リコピン、カリウム、β―カロテンなど、抗酸化作用に優れた栄養素が豊富に含まれていることなどが科学的にもわかってきており、メディカルフルーツとして注目されています。

南の島の強い日差しの下で暮らす人々にはうってつけな野菜だったからこそ、こんなにも島に根付いたのですね。

いかがでしたか?
石垣島の意外と意外な名食材、パパイヤ。
近頃はアンチエイジングやダイエット効果、免疫力増強が期待できるなど、知られざる効能にも注目が集まり、通信販売でも取り扱われるようになっています。

是非、今年の夏を乗り切るためにもご自宅でパパイヤ料理にトライされてみてはいかがでしょうか?

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