移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:ピタンガ

移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:ピタンガ

こんにちは。石垣島在住の小石です。ピタンガという、アセロラに似た赤い実で、カボチャのような凸凹のある果実を知っていますか?
鮮やかな赤色で小柄のかわいい実なので、見たら口に入れたくなります。
でも、初めて食べると、予想とは違った味で驚くこともがあるかもです。

1 ピタンガってどんなフルーツなの?

ブラジル原産で、フトモモ科ユーゲニア属の常緑低木になる果実です。
低木なので、2mから4mぐらいでそれほど高くなりません。
12月から1月に白くて小さな花を咲かせ、3月から4月に実ができます。実は、緑色から黄色、オレンジ色を経て、赤くなります。

ピタンガというのはポルトガル語で、もとはブラジルの先住民の言語で「赤い実」を意味していたそうです。

カボチャアデク、タチバナアデクという和名もあり、ブラジリアンチェリー、スリナムチェリーとも呼ばれます。スリナムとは、ブラジルの北にある小さな国です。

果皮が薄く日持ちがしないため、スーパーなどで出回ることは少なく、産直の市場などで販売されるぐらいです。
石垣島では庭で育てている人が多くいるので、旬の時期はゆらてぃく市場で販売されています。

栽培が簡単で、食べた後の種からでも4年ほどで実が収穫できます。

2 ピタンガの栄養

びっくりするほどビタミンCが豊富です。ビタミンCの宝庫と謳われるアセロラよりも多いとも言われています。
ほかにも、ビタミンA、プロティン、カルシウム、リン、鉄分も含まれています。

ピタンガの葉には、「ピタンギーナ」というアルカリが含まれているそうです。これは抗マラリア薬であるキニーナの代用にもなるという情報もあります。

3 ピタンガの食べ方

生のまま食べられます。プチトマトやアセロラの味を想像し、甘酸っぱいんだろうなと思って口に運ぶと、ちょっと意外な味かもしれません。
ちょっと苦さもあり、樹脂臭というか、ちょっと独特な味がします。
この味は好き嫌い分かれるようです。
私も、何の前知識もなく食べた時は、「エグミがきつい」と感じてしまいました。
でも、味がわかると、なかなかハマる味というか、パクパク食べてしまいます。

大切なことは、完全に熟したものを食べること!
オレンジ色はまだまだです。そのまま追熟させてください。真っ赤になった頃が食べごろです。

個人的には、ジャムするのがおススメです。

 

定番のイチゴやブルーベリーとは違った、南国のジャムの出来上がり。
ピタンガの酸っぱさと甘さと苦さを、余すところなく味わえます。


 

栽培している知人は、ピタンガミルクジュースにすると美味しいと教えてくれました。
ジャムにしてから、ミルクで割るだけなので、簡単です。
ミルクでまろやかな味になり、ピタンガの独特な味ともマッチします。

旅先の市場で、ピタンガが売っているのを見つけたら、ぜひ食してみてください。
新鮮なもぎたてでなければ、生では食べられないフルーツです。

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