
年に1回開催される石垣島の「お魚まつり」は、新鮮な海の恵みを存分に味わえるイベントです。会場は八重山漁業協同組合のセリ場周辺。普段は関係者しか立ち入らない場所ですが、この日は一般開放され、朝早くから多くの人で賑わいます。
楽しみ方は食べる・購入するだけでなく、「もずくの掴み取り」などここでしかできない体験も魅力の一つ。地元の人はもちろん、観光で訪れた人も気軽に参加することができます。
わくわくがいっぱいのお魚まつりの様子をお伝えします。
お祭り会場は、漁師さんの仕事場。
会場に足を踏み入れると、カラフルな鮮魚が目に入ります。赤いミーバイ(スジアラ)や青と黄色のイラブチャー(ブダイ)、大きなシャコ貝など、石垣島の海を代表する魚介がずらり!漁協のセリ場に鮮魚が並んでいる光景は普段見られるものではないので、なんだか圧巻です。
マグロ解体ショーにもずくの掴み取り体験も!

お魚まつりの目玉は、マグロの解体ショー。会場に大きなマグロが丸々1匹運び込まれると、みんなの視線が一斉に集まります。鮮やかな包丁捌きでどんどん切り分けられていく赤身や中トロに、思わず唾を飲み込みます。

もずくの掴み取り体験も人気で、大行列ができていました!水槽に手を入れてもずくを掴み取るというここでしかできない体験に、子どもだけでなく大人たちもニコニコ笑顔です。
石垣島の魚をその場で味わう贅沢

会場内には、魚やもずくを使った料理の販売や鮮魚即売コーナーも並びます。魚フライやイカ墨汁、新鮮なマグロのブロックなど、島の海の幸が勢ぞろいです。
今回わたしがいただいたのは、「アカマチそば」「もずくキムチ」「もずく佃煮」の3つです。
アカマチとはハマダイのことで、沖縄では高級魚として知られています。そんなアカマチの身をほぐし、醤油や出汁などで煮付けた具材を、沖縄そばの上にドーンと贅沢に乗せたあたたかい一品です。煮付けの味付けに負けず、アカマチ本来の味が濃い!そば出汁に浸けて食べるとまた違った味わいで、最後まで美味しくいただきました。

もずくキムチともずく佃煮は、家に持って帰ってご飯のお供に。もずくは買っても余ってしまいがちな食材なのですが、この手があったか!と目から鱗のアレンジで、両方ともすぐなくなるほど家族からも人気でした。

石垣島の美味しい海の幸を味わいながら、海と島人の暮らしを身近に感じられる「お魚まつり」。見て、触れて、食べて…五感で楽しめる体験が詰まったこのお祭りを、ぜひ来年は旅の予定に組み込んでみてください。
お魚まつり
- 会場 八重山漁協組合(セリ場)
- 日時 2025年11月9日 9:00〜(8:30〜 一般セリ整理券配布)
- 問い合わせ 0980-82-2448(八重山漁業協同組合)
※情報は2025年12月時点のものです。