こんにちは。石垣島在住の小石です。
月桃という植物を知っていますか? 亜熱帯や熱帯の地域に自生しているショウガ科ハナミョウガ属の多年草です。
沖縄では野山のあちこちに自生していたり、庭で観葉植物として育てられていて、花は4月から初夏の6月に咲きます。
沖縄には月桃の名前を使ったレストランや民宿などが多くあり、「月桃」という太平洋戦争の沖縄戦の悲惨さを歌った唄は、いまでも沖縄の子どもたちに歌い継がれています。そのため、沖縄で月桃を知らない人はいないはずです。
そんな沖縄では馴染み深い月桃ですが、南国以外では自生していないため、他地域ではあまり知られていないのが現状です。
この月桃から作るハーブティーが、癖になる美味しさなんです。
石垣島に来たなら、ぜひ実際の植物に触れて、月桃茶を味わってみませんか?
1、月桃の名前の由来
沖縄本島ではサンニン、奄美大島はサネン、石垣島ではサミンやサニンと呼ばれ、地域によって音が少しづつ違っています。
月桃の花が桃色がかった白色であることや、蕾が桃の形に似ていることから名づけられたと言われています。
月に桃なんて、とてもロマンチックな名前ですよね。
2、月桃の葉の効能
沖縄の伝統お菓子であるムーチーというお餅は、この月桃の葉で包みます。月桃の葉にはシオネールやピネンなど天然由来の有機化合物が含まれており、抗菌、防腐の効果があり、食物を腐りにくくしてくれます。ポリフェノールも多く含まれ抗酸化作用が強い化粧品やせっけんなどにも利用されています。消臭、防虫効果もあるため、お茶の残り葉も消臭剤や防虫剤として利用できます。
3、月桃茶の匂い
「月桃茶」という名前から、桃のような匂いや味を想像するかもしれませんが、桃のような甘さはありません。
ショウガ科の植物なので、ショウガのようなほんのりスパイシーな香りを含む独特な香りのハーブティーです。
4、月桃茶の種類
月桃茶には、葉だけのものや種子が含まれているものがあります。
種は、整腸効果があるので、昔から漢方薬に使われています。
5.月桃茶の飲み方
ティーパックに入っていたり、刻んだ葉や実のまま販売されていたりしますが、水から煮出すことをお勧めします。
少量で、香り豊かな月桃茶がたっぷり作れます。
薄めが好きな人は、沸騰したお湯にいれ、お好きな濃さになった時に取り出してください。
長くいれたままにすると、ちょっと苦めの濃い味になります。
6.まとめ
月桃茶はカフェインゼロなので、妊娠されている女性でも安心して飲めます。
濃いめにいれると、ハーブティーを飲み慣れてない方には癖があるように感じられるかもしれませんが、薄めに作ると幅広い層に気に入ってもらえる味です。
月桃の名前だけでなく、香りと味に癒されてリラックスしてみてください。