こんにちは。石垣島在住の小石です。
エンサイという野菜を食べたことはありますか?
この野菜には呼び名がいっぱいあります。エンツァイ、ヨウサイ、ツウサイ、空心菜(クウシンサイ)、朝顔菜、ムシロナ、沖縄ではウンチェーバーとかウンチェーとも言います。中国では抽筋菜(チャウカンツォイ)とも呼ばれ、食べ過ぎると痙攣をおこすと言われているそうです。
1.エンサイってどんな野菜なの?
朝顔やさつま芋など同じヒルガオ科の植物で、東南アジアなど熱帯地域が原産です。昔から沖縄では多く栽培されています。夏の沖縄では暑さのため葉物野菜の収穫が減ります。そのため運搬費がかさみ、総じて野菜の値段が高騰します。そんな中、暑さに強いエンサイは沖縄県民のお財布に優しい野菜なのです。
朝顔と同じヒルガオ科というだけあって、つる性に伸びていきます。茎は中空になっているのが特徴です。
2.エンサイの育て方
沖縄では冬以外なら、いつでも種まきができ、ぐんぐん成長してくれます。茎葉が20cmほど伸びたら、5cmほどを残して収穫します。すると2~3週間ほどでまた収穫できるまで成長してくれます。
3.エンサイを買う時の選び方
育ちやすい反面、切ってしまうと傷みやすい野菜なので、できるだけ新鮮なものを選んでください。切口が乾燥していないこと、葉が水分を保持してツヤのあること、をチェックしてください。傷みやすい野菜は、新聞紙で包んでから、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保存すると長持ちします。さらにエンサイは、切口を水で濡らしたキッチンペーパーで包むことをお勧めします。
4.エンサイの食べ方
基本はほうれん草と同じように調理できます。くせのない味なので、様々な料理に使いやすい野菜です。
パリパリッとした食感が魅力の茎は、炒め物に合います。食感を残すには火を入れすぎないのがポイントなので、先に少し下茹でするといいでしょう。ニンニクや胡麻油と相性の良い野菜です。
ネバネバとしたとろみが少しある葉は、おひたしや胡麻和えに最高です。生のままサラダとしても口当たり良くいただけます。
5.エンサイの栄養
夏バテ予防に最適な野菜です。
βカロテンはほうれん草よりも多く、100gあたり4300μgもあります。βカロテンは、ビタミンAに変換されます。また、抗酸化作用や免疫力を高める効果もあります。油と一緒だと効率よく摂取できます。
ビタミンB1(チアミン)やビタミンB2(リボフラビン)の含有率も高く、健康な細胞を作る効用があるため、疲労回復効果があります。
そのほかにも、カルシウム、ビタミンEや、葉酸、鉄分も多く含むため、知る人ぞ知る健康野菜です。
6.まとめ
傷みやすい野菜なので、自分では調理したことがないという沖縄県民もいますが、軽く炒めるだけでも、生でサラダとしてでも美味しくいただける調理簡単な健康野菜です。
沖縄に来られた際には、ぜひ市場でエンサイを手に取ってみてください。もしキッチンつきの宿にお泊りでしたら、夕食の野菜に使ってみてくださいね。