Fuyuです。こんにちは。石垣島北部、米原ビーチそばにある、ヤエヤマヤシ群落に行ってきました。先日うかがったシーサー農園の近所です。
ヤエヤマヤシは石垣島と西表島にしか見られない大型のヤシです。なんと樹高は25mにもなります。茎はまっすぐ伸びて枝分かれせず、葉っぱは茎の最上部に4~5mもの大きなものが付きます。絵にかいたような南洋のヤシの木そのものです。
西表島の2か所の群落とともに天然記念物になっています。最初は小笠原諸島の「ノヤシ」と同一のものと思われていましたが、つい50年ほど前に新種発見ということになり、1972年(昭和47年)に「ヤエヤマヤシ」と名称が変更されました。準絶滅危惧種です。
サタケ八重山ヤシ記念館
まず、ヤエヤマヤシの群落に入る前に「ヤエヤマヤシ記念館」に寄りました。「サタケ八重山ヤシ記念館」と呼ぶのが正しいらしいのですが、みんな「ヤエヤマヤシ記念館」とか「ヤシ記念館」って呼んでます。
受付で入場料を支払った際に「まず3階においでください」って言われました。エレベータを3階で降りると屋上です。明るい日が降り注ぎ、空は真っ青。さらに向こうは空より青い海です。次に目に入ったのは延々と広がるヤエヤマヤシの林(林冠)です。遠くにはサンゴの海が見えています。絶景です。これが見られただけでも記念館に来た値打ちがあります。2階にはヤシを使った製品や、説明展示があります。
サタケ八重山ヤシ記念館(サタケ技術振興財団)
石垣市字桴海554番地
TEL: 0980-84-4568
入場料:\300.-(小学生以下無料)
営業時間 9:00~17:00 年中無休 駐車場あり 車いす可
https://satake-japan.co.jp/activity/palm/index.html
ヤエヤマヤシ群落
ヤエヤマヤシ記念館から歩いて2~3分でヤエヤマヤシ群落に到着です。広い駐車場から苔むした階段に導かれて、薄暗い林の中に入ります。行ったのは8月ですが、ひんやり涼しく、気持ちのいい林です。
ヤシ群落の中には板根が特徴のギランイヌビワを見ることができます。
林?ジャングルといったほうが適当な気がしますが、いろんな木々が密生していて、目の高さの景色を見ているだけではヤエヤマヤシの群落の中を歩いているという気がしません。大きなシダ類など、内地では見ない木々がいっぱいなのですが、目の前にヤシの姿が見えないので実感がわかないんです。
そこで、さきに寄らせていただいた「ヤエヤマヤシ記念館」の受付の方に言われた「空が見えたら、カメラを真上に向けてください、そしたらヤシの写真が撮れますよ」って言葉を思い出しました。
何を言われているのかわからなかったんですが、なるほど、頭上にはいっぱいヤシの葉が茂っています。いまヤシの森の中にいるってことが、真上を見ることでやっと理解できました。ヤシの根元と茎しか見ていないと、ヤシの群落にいるという実感がありません。
ヤエヤマヤシ群落の入り口にはジュース屋さんがあって、結構にぎわってました。ヤシ群落には人があまりいなかったのにね。
- ずっとゆるい階段がありますので、車いすは入れません。