Fuyuです。石垣島には神社はないとよく言われますが、実はあります。それも4社も。普通、神社というと神社本庁に連なる神社のことを言いますが、国内にはそうではない神社もいっぱいあります。例えば伏見稲荷大社や日光東照宮、金刀比羅宮などが神社本庁包括下の神社ではありません。宮古島の宮古神社が日本最南端の神社と言われますが、正確には「神社本庁包括下の神社としては」日本最南端の神社ということになります。ここ石垣島には「神社本庁包括下でない神社」が複数あります。ここではそれを調べてみました。
なお、下記の施設のうち2019年現在の宗教法人名簿に記載されているのは、「石垣宝来宝来神社」のみです。そのほかの施設は宗教法人に含まれていません。
権現堂
薩摩藩より琉球王国の尚寧王に勧められ、隣の桃林寺とともに1614年創建されました。祭神は那覇の波の上宮と同じく熊野権現(伊弉冉尊・速玉男尊・事解男尊)です。ご神体の銅鏡は1772年に県内で鋳造された最古のものです。何回も建物の修復が繰り返されていますが、直近では2006年の台風13号で神殿が破損したため2年間かけて修復を行いました。
本堂は重要文化財です。現在の権現堂は、石垣島最古の神社ですが、石垣市の管理下にあるので、宗教施設ではありません。<地図>
出雲大社先島本宮
祭神は大国主命です。ご利益は縁結びと恋愛成就です。<地図>
9/5の土曜日にお参りに伺ったのですが、本殿の中には人がおられたようではあるものの、一部を除いてすべての板戸が閉め切られてあり、お参りは出来ませんでした。賽銭箱だけが外に出してあったので、お賽銭を入れて、手を合わせてきました。ちょっと残念です。御朱印やお守りをいただきたいというような場合は、前もってご連絡されることを勧めます。
アクセスは、国道390号「白保中学校」から少し東の「A4」曲がり角を南に入り、最初の十字路を左に曲がります。少し行くと左側に鉄筋コンクリートの神社の建物が見つかるはずです。ネット地図では場所を確認していても、入り口はなかなか見つかりません。また、Googleストリートビューでは、神社にたどり着くことが出来ません。自力で到着するよりタクシー利用のほうがお勧めです。伺った日は車を降りて、膝まで伸びた雑草の中を歩き到着できました。上等の靴や洋服を着てのお参りは避けたほうが無難です。
この神社は、出雲の出雲大社に問い合わせたところ、「特に関係はない」というご返事でした。
石垣市白保210−3
TEL: 0980-86-7428
尖閣神社
2000年に尖閣諸島の魚釣島に創建された神社ですが、2019年、現在地の石垣市桴海に遷座しました。祭神は、伊勢神宮から勧請した天照大御神と日本武尊です。<地図>
創建の神事は2000年4月20日、魚釣島にて斎行されました。以降島内の灯台の点検整備のたびに、例祭と船舶航行安全祈願祭が行われてきました。これ以降、数度にわたって社殿の修復が繰り返されたのち、2019年に現在地、石垣市桴海に移設・再建されました。
魚釣島の灯台は政府に寄贈されたため、現在は海上保安庁が管理しています。
御利益は水難除け、海上安全、平穏安寧です。
島の周回道路から案内看板に従って山道に入りますが、わだちが深く掘れているせいで、車の腹をこする危険があり、少し運転技能を要求されます。運転に自信のない方は、周回道路から徒歩で入るのがおすすめです。途中、トンボや蝶がいっぱい飛び交い、動物の気配も濃厚です。自然の森の中に神社はあります。
石垣市字桴海 字桴海大田273-88
石垣宝来宝来神社
熊本の「ホギホギ神社」に行ったことがあります。阿蘇からの帰り、熊本空港からほど近いところに、いっぱい幟を立てた神社があったので、寄ってみました。<地図>
手作り感満載の神社ですが、規模が大きく、まるでテーマパークであるかのようなところでした。ここはその阿蘇のホギホギ神社の分社です。ここも同じく手作り感満載です。(鉄板を溶接して作られたりしていますので、本当に手作りなはずはないですが)
御利益は、金運・宝くじ当選・良縁・開運をもたらすとされています。ほかに足湯などもあるようです。
市街地から少し北に入ったところで、約10分ぐらいで着きます。駐車スペースもあります。各種お守り、おみくじ、御朱印などが拝殿の中に用意されています。
石垣市字大川宇志原1134番1
TEL: 090 6402 1586
https://www.ishigaki-hogi.or.jp/