こんにちは。石垣島在住の小石です。今回は石垣島産のオクラを紹介したいと思います。
「石垣島のおススメがオクラ?」と思われる方もいるかもしれません。オクラといえば、スーパーに並んでいることもあり、身近な食材ですよね。全国のどこでも手に入るオクラですが、実は、2006年から石垣市が拠点産地認定した野菜でもあるのです。島をドライブしていると、サトウキビ畑やパイナップル畑に気を取られてしまいますが、実はオクラ畑も多く存在しています。
1 オクラをもっと知ろう
オクラは、英語でもokraと書きます。以前は、和名のアメリカネリや、おかれんこん、ネリなどの名前で呼ばれていたこともありましたが、現在は英語名称のオクラが定着しています。
ハイビスカスと同じアオイ科の植物で、可食部は果実です。育ちすぎると固くなるため、中くらいの大きさが良いとされています。
2 オクラの産地
オクラはアフリカが原産の野菜で、暖かな地域での栽培に向いています。逆に寒さに弱く、霜がつくと枯れてしまいます。
オクラの年間国内出荷量で、沖縄は、鹿児島、高知についで第三位です。冬には国内での生産量が落ち、タイやフィリピンからの輸入になります。
しかし、石垣島は一年中暖かな気候のため、年間を通しての収穫が可能です。全国へ出荷できる量は生産できませんが、石垣島では、年間を通してオクラが手に入るのです。葉物野菜の収穫が減る夏に、オクラは貴重なビタミン限で、石垣島の食卓に欠かせない食材です。
3 オクラの栄養
オクラのネバネバは、ムチン、ペクチン、ガラクタン、アラバンなどの食物繊維です。ムチンは保水力が高く、粘膜を保護する効果があり抗ウィルス作用も期待できます。ペクチンはジャムなどのトロミを出すためにも使われていますが、整腸作用があり、悪玉コレステロールを下げる効果もあります。
また、オクラにはβ-カロテン、カリウム、カルシウム、マグネシウムも豊富に含まれていて、免疫力向上、疲労回復、高血圧予防、神経を安定させる働きなどがあります。
4 食べ方
オクラに含まれているムチンやペクチンなどの食物繊維は水溶性のため、加熱し過ぎると、栄養が流出してしまいます。
オクラの産毛が気にならないなら、生で食べることもできます。茹でる場合は、水からではなく熱湯でさっと茹でてください。ポン酢のみで食べても美味しいですが、島風料理にするため、同じくヌメリのあるアーサーなどの海藻と和えるのもおススメです。
軽くお肉と炒めても、食感が楽しめる一品の出来上がりです。
5 まとめ
石垣島のオクラは、五角形をした角オクラだけではなく、島オクラと呼ばれる断面が丸型のオクラもあります。他にも赤い色をした紅オクラもあります。
また、スーパーには並ばない、可愛い形をしたオクラも、直売所などでは見つけることができます。
ホテルで生のままサラダとして食べるのもいいですが、常温でも4-5日はもちますので、旅の記念に持ち帰ることもできます。石垣市の拠点産地認定された野菜だけあって、通信販売で農家から直接購入することもできます。ぜひ、まばゆい太陽を浴びて育った元気なオクラを味わってください。