こんにちは。石垣島在住の小石です。石垣島に来ると、いたるところに色とりどりのハイビスカスが咲き乱れていて、南国に来た感を高めてくれますよね。石垣島では一年中、ハイビスカスの花が咲いています。綺麗なだけではなく、食べることもできるって知ってましたか。
1 ハイビスカスはどんな花?
ハイビスカスは、アオイ科ヒビスクス属(和名:フヨウ属)の常緑低木です。沖縄ではアカバナーと呼ばれて親しまれています。しかし、グソーバナ(後生花)とも呼ばれ、墓前や仏壇に供える花とされていました。そのため、庭に植えるのを嫌がる人もいるそうです。明るいイメージだけではないんですね。
種類によっては2~3日咲くものもありますが、多くは朝に咲いて夜に散る一日花です。
2 こんなあるハイビスカスの種類
ハイビスカスの種類は多様で、5000種とも1万種とも言われています。原種と、交配によって品種改良された園芸種があります。
原種とは、品種改良の親として利用された野生種です。ヒビスクス・アーノッティアヌス、ヒビスクス・コキオ、ブッソウゲ、フウリンブッソウゲなどです。
これらの原種を使った品種改良が、20世紀初めにハワイで始まったとされています。園芸種は大きく分けると、オールドタイプ、コーラルタイプ、ハワイアンタイプの3タイプあります。
オールドタイプ
在来種とも言われ、古くに交配された種をさします。生育が良く、枝は細く、花を多くつけます。葉の切れ込みが深いのも特徴です。
コーラルタイプ
フウリンブッソウゲを元に交配された種です。生命力があり、栽培が簡単と言われています。花びらに切り込みがあり、フリルのようです。
フウリンンブッソウゲは、その名の通り、風鈴のように花びらが反り返っていて、雄しべが垂れ下がっています。英語ではジャパニーズ・ランタンと呼ばれています。
2段咲きのフラミンゴも、このタイプに分類されます。
ハワイアンタイプ
ハワイで品種改良された種です。花びらの幅が広く、花びら同士の隙間が少なく丸い形に見えます。花の一輪ずつが大きく、豪華な印象です。
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3 ハイビスカスティーはハイビスカスではない?
ハイビスカスティーと言われているお茶に使われているのは、実はハイビスカスではありません。ローゼルというハイビスカスの近縁種です。花びらではなく、花の咲いた後に大きくなるガクを使用します。美肌効果やむくみの改善など女性に嬉しい効果があるのですが、妊娠中は飲用を控えた方がいいとされています。
4 ハイビスカスを食べてみよう
全ての種類が食べられるわけではなく、食用できるのはブッソウゲです。
花びらを天ぷらにしたものを、提供してくれるレストランもあります。
自宅で簡単に楽しめるのは、ハイビスカスのシャーベットです。ガクを外した花50輪(花粉に酵素があるので大切に)と砂糖50g、水100cc、シークワーサー4個の搾り汁を鍋に入れ、沸騰後、弱火で5分煮ます。それをミキサーにかけて冷凍庫で固めます。4時間ほどしたらほぐして再び凍らせます。それを2回ほど繰り返すと、真っ赤なシャーベットの完成です。砂糖とシークワーサーは、好みの甘みと酸味に調整してください。ハイビスカスの味というよりは、鮮やかな色と花びらのかけらの食感を楽しめます。
5 まとめ
南国の青い空に映えるハイビスカスの花。石垣島にも多様な種類が存在しています。プロの写真家でも全種類を撮影するのは難しいと言います。旅の思い出にいろんなハイビスカスの写真を持ち帰ってみてはいかがでしょうか。機会があればぜひ、真夏の花を舌でも味わってみてください。