こんにちは。石垣島在住の小石です。「スターフルーツ」という珍しい形をした果実を見たことがありますか？
果実といえば丸っぽいシルエットが多いのですよね。でもこのスターフルーツはその名の通り、断面が星型をしています。その形が重宝され、デザートやサラダの飾りで添えられたりするそうなのですが、私は石垣島で初めて見ました。本州のスーパーでは、なかなか目にする機会はないですよね。今回は、そんな稀有な形をしたスターフルーツをご紹介します。
１ スターフルーツってどんな果実？
カタバミ科ゴレンシ属の果実で、東南アジアが原産です。国内での生産は、沖縄県と宮崎県でほぼ１００％を占めています。沖縄での旬は9月から11月と1月から3月です。
五斂子（ゴレンシ）という和名がありますが、この名前も断面の星形（五稜形）からきています。
２ スターフルーツの味
水分たっぷりで甘酸っぱく、食感はシャキシャキしています。他のフルーツで似ている味を探すと、梨になります。梨より甘みは少なめです。
３ スターフルーツの栄養
カリウムが含まれているので高血圧予防にはなりますが、残念ながら栄養価が高いとは言えません。添えることがメインになるフルーツですので、栄養は他の野菜に席を譲りましょう。
カタバミ科のため、カルシムと結合して結石の原因となるシュウ酸を微量ながら含んでいます。そのため、腎臓に障害のある方は避けた方が無難です。腎臓が健康な方は自然にろ過され体外に排出されるので気にすることはありません。
４ スターフルーツの食べ方
青いものはサラダや炒め物に向いています。常温で置いておくと追熟して黄色くなります。黄色くなるとフルーツとしての食べ頃です。
皮は柔らかいので剥かずにそのまま食べられます。五稜形の先端のみは少し硬いので、そこだけを切り落としてもいいでしょう。私は形を活かしたかったのでそのまま食べましたが、硬さは気になりませんでした。切り落とす場合も星型を崩さないよう少しにしてくださいね。
味が染み込みやすいので、炒め物にも合います。酸味が効いてさっぱりとした味になります。沖縄料理感を出すため、パパイヤと島豆腐で炒めてみました。
ピクルスや砂糖漬けもおススメです。ジャムなどに加工されることもあるようですが、形が残る方がこのフルーツらしさが活かせますよね。
５ まとめ
スターフルーツの旬に石垣島へ旅行に来たら、ぜひ手にとってみてください。石垣島ではゆらてぃく市場などで売っています。
青っぽいものを選べば、ご家族のお土産にできます。お家で、他の島野菜とともにサラダや炒め物にしてみてはいかがでしょう。石垣島の満点の星空も一緒に思い出されるのではないでしょうか。
