石垣島美らハーブ生活 モンパノキ編

石垣島美らハーブ生活 モンパノキ編

こんにちは!ゆるきゃんです。今回の石垣島美らハーブ生活はモンパノキです。

石垣島では海岸の砂浜でよく見かけるこの木をモンパノキと言います。最初に、この木をみた時の白っぽい葉や花の印象がとても強かったのを覚えています。様々なエピソードを生み出したモンパノキを、今回はご紹介します。

1.モンパノキの特徴

2.モンパノキの葉は食べられる

3.天然のくもり止め&ミーカガン(水中メガネ)は海人の文化

1.モンパノキの特徴

モンパノキの語源は紋羽の木(もんぱのき)からきていて、ハマスーキとも言います。ハマムラサキノキ(浜紫の木)とも呼ばれ、花はテリハボク、 英名はオクトパスブッシュです。春から夏に小さく白い花が密生して咲きますが、秋には花が黄色くなります。大きいもので10mくらいまで成長し、幹のいたるところから葉が生えてきます。

モンパノキは防風や防砂林として植えられ、台風、潮害や塩害に強く、わたしたちの生活を守ってくれています。

2.モンパノキの葉は食べられる

葉っぱは多肉で少しだけ厚みがあり、 両面に短いうぶ毛があります。防水加工をほどこしたような葉ですが、水は弾かないです。 群生した葉の中心が新芽で、その部分はやわらかく天ぷらにして食べることができます。

モンパノキの揚げたて天ぷらは、少し水分のあるホクホクの食感があり、苦味はほとんどありません。モンパノキの葉は解毒・ 風邪などの時に、昔から薬草として飲まれていました。

3.天然のくもり止め&ミーカガン(水中メガネ)は海人の文化

・天然のくもり止め

モンパノキ の葉を割って、切り口をゴーグルのメガネ部分にぬると水中ゴーグルの曇り止めに使え、地球環境にも優しいです。そうは言っても、モンパノキは大事なので、取りすぎには注意ですね。

・ミーカガン(水中メガネ)は海人の文化

実はミーカガンは競泳用ゴーグルの先駆的存在です。 1884年(明治17年) に玉城保太郎さんが考えついた水中メガネで、現在のゴーグルの原型なのだそうです。

それに使用するのはモンパノキ。木材としても用途が広いです。乾燥させると軽くて柔らかく、薄く加工しても壊れにくいメリットがあります。

当時、ミーカガンを作る時は、アダンやクバの繊維からヒモを作り、ゴム部分の代わりにしていたようです。モンパノキ以前は オオハマボウ(ユウナ)を使って作っていたそうです。

現在、サバニ愛好家の中には、ミーカガンをアクセサリーとして首もとにつける人もいます。

 

砂浜に何気なく群生しているモンパノキの歴史を知るにつれ、自然とともに生きている今この時に感謝が込み上げてきました。

石垣島美らハーブ生活・キダチアロエいかがでしたか?機会がありましたら、ぜひ試してみてくださいね。

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