こんにちは!
今回は、沖縄在来種の島かぼちゃで作るしっとりフワフワの米粉マフィンと、参考にしたチョコレートパウンドケーキ(小麦粉使用)の作り方をご紹介します。
島かぼちゃは美味しくない?
皆さんは普段、島かぼちゃを召し上がりますか?
恥ずかしながら私は、数年前までその存在すら知りませんでした。
料理に使ったのも1度きり。派手に煮崩れさせてしまい、以来ずっと敬遠していたのです。
ネット上でも「水っぽい」「ホクホクしてない」「甘くない」など残念な感想が目立ち、どうやら一般的な西洋かぼちゃほど親しまれていないよう…。
ところが実は、買ってすぐ使うのではなく、しばらく貯蔵しておくと、島かぼちゃは追熟して美味しくなるそうなのです。
乾燥させることにより、歯ごたえがあって、食感がよくなります。煮くずれせず、炒め物や煮物でも美味しく調理できます。
そんなシンプルな方法だけで本当に美味しくなるのでしょうか?
さっそく購入し、試しに1週間ほど追熟してみることに。
8日後、カットして種とワタを取り、ラップしてレンジで4分ほど加熱したところ、たしかに
水っぽくない、ネットリ食感に蒸し上がりました(半分は蒸し器で蒸しましたが、レンジに比べ、味がボンヤリして時間も3倍かかったため、レンジ加熱がおすすめです)。
西洋かぼちゃのような甘みはありませんが、素朴な味わいの食材には
「臨機応変に使える」というプラス面も。
いろんな調味料と合わせやすく他の食材とケンカしない”頼れる名脇役”ととらえれば、西洋かぼちゃにも負けないくらい活用シーンが広がるのではないでしょうか。
10月は、そんなお助け食材、島かぼちゃを使った3種の手作りお菓子とグルテンフリーカレーのレシピをご紹介します。
しっとりフワフワ♪島かぼちゃマフィンの作り方
島かぼちゃシリーズ(?)第1弾は、料理研究家・ケンタロウさんの人気レシピ「チョコレートケーキ」を参考にした、グルテンフリーのマフィンです。今までマフィンを食べたくても食べられなかった、小麦アレルギーのある皆さんにオススメです。
[材料 直径7cmマフィン型6個分]
生クリーム…100ml
グラニュー糖…50g
粉末黒糖…20g
☆島かぼちゃのペースト(蒸しかぼちゃをフォークでマッシュしたもの)…50g
☆卵 (Mサイズ)…1個
☆シークヮーサー果汁…1個分
☆塩…ひとつまみ
★上新粉…80g~(製品の粒度により変わります。製菓用米粉は90g以上)
★片栗粉…10g
★ベーキングパウダー…4g
★重曹…2g
[準備]
- 製菓用米粉ではなく上新粉を使う場合は、ミルサーかフードプロセッサーに30秒かけ、細かいパウダー状にします。
- マフィン型にアルミカップを敷きます(マフィンがくっついてキレイにはがれなくなるため、カップ付属の紙は外しましょう)。
- ★をまんべんなく混ぜ合わせます。
- ボウル(中)に卵を溶いておきます。
[作り方]
- 生クリームとグラニュー糖・粉末黒糖をボウルに入れ、ハンドミキサー(高速)で8分立てにします(下記POINT参照)。黒糖の粒が残っていてもかまいません。
- オーブンを180℃に予熱。
溶き卵のボウルに☆の材料をすべて加え、泡立て器で混ぜ合わせます。 - 2を2回に分けて1のボウルに加え、泡立て器でその都度混ぜます。
- ★を3に加え、ゴムベラで40回ほど切り混ぜます。
- 型に入れ、オーブンで20分ほど焼きます。
- マフィンのまん中に竹串をさして生の生地がついて来なければ焼き上がり♪
型から出し、網の上で粗熱を取ります。
8分立ては、
・クリームに泡立て器のすじ目が残る
・すくい上げると泡立て器の中に一瞬とどまってからポテッと落ちる
状態になるのが目安です。固まりだすと早いので、とろみが出てきたらハンドミキサーの速度を「中」に落として様子を見ながら混ぜましょう。
島かぼちゃを加えることで、しっとり、ホロッとしたパウンド生地に蒸しパンのような軽い食感がプラスされました。
とくに焼き立てがフンワリしていてオススメです。
余った生クリームをホイップして絞り出し、デコレーションマフィンにしても楽しめますね。
保存の際は、ひとつずつラップに包み、密閉容器に入れて冷凍保存。
解凍は室温での自然解凍がオススメです。
ケンタロウさんのチョコレートケーキ
上新粉でマフィンを作るという”荒技”を可能にしてくれた神レシピです。
10年前にテレビ番組で紹介され、「手軽に美味しく作れる」「冷めてもパサつかない」と大人気のケーキ。チョコレート味が恋しくなるこれからの季節にぜひ、お試し下さい!
[材料 18cmパウンドケーキ型1台分]
クルミ…1カップ
板チョコ…2枚
生クリーム…100ml
砂糖…70g
卵…Mサイズ1個
薄力粉…90g
ベーキングパウダー…小さじ1/2
ココア…大さじ1
[お好みで]
デコレーション用生クリーム…100ml
砂糖…大さじ1~1.5
[準備]
- クルミは粗く刻み、フライパンで乾煎りします。
- チョコも粗く刻みます。
- 薄力粉、ベーキングパウダー、ココアをボウルなどの容器で混ぜ合わせておきます。
[作り方]
- ボウルに生クリームと砂糖を入れてハンドミキサーで泡立て、なめらかなクリーム状にします(泡立て器を持ち上げるとツノが立ち、お辞儀するくらい)。
- オーブンを180℃に予熱。
溶き卵を2~3回に分けて1に加え、泡立て器でその都度混ぜます。 - 合わせた粉類を2にふるい入れます(粉ふるいがなければ、ビニール袋に粉類を入れ空気もタップリ入れて口を閉じ、シャカシャカ振ったものを加えても)。
- ゴムベラで切るようにサックリ混ぜ、粉っぽさがなくなったら刻んだチョコとクルミ(どちらも飾り用に少し残します)を加え混ぜ、型に入れます。
- 竹串を使って型の四隅まで生地を均等にならし、オーブンで30~40分焼きます。
- 型のまん中に竹串をさして生の生地がついてこなければ焼き上がり。粗熱を取り完成です♪
[デコレーションする場合]
- 生クリームに砂糖を加え7~8分立てにホイップします(島かぼちゃマフィンPOINT参照)。
- ケーキを2cm幅にカットし皿に盛り、スプーンでクリームをラフにトッピングします。
- 残しておいたチョコとクルミを散らしたら完成♪
いかがでしたでしょうか?
どちらもバターの代わりに生クリームを使うレシピなので、バターが室温に戻るのを待たずに気軽に取りかかれます。
ハロウィンにも普段のおやつにもピッタリな、島かぼちゃの米粉マフィンと
ケンタロウさんのチョコレートケーキ。秋のおうち時間に、ぜひお試しください♪