こんにちは!ゆるきゃんです。
正月料理に欠かせない沖縄・石垣島の郷土料理、中味汁(なかみじる)を食べたことはありますか?
わたしは初めて中身汁を食べた時、そのおいしさに感動して自宅で中身汁つくりに挑戦したことがありますが、手間をかけてつくった中身汁は本当においしいのです。そこで今回は、その「中身汁」をご紹介します。
1.中身汁とは
2.中身汁の特徴
3.中身汁のつくり方
1.中身汁とは
中身汁(なかみじる)は中味汁とも書き、豚のモツ汁のことを指します。豚の内臓である胃と腸の部分を鰹のだし汁と煮たお吸い物です。石垣島の食堂メニューには八重山そばと並び、中身汁の具をのせた中身汁そばもあります。現在では中身汁は手軽にスーパーやコンビニでも購入できるようになりました。
2.中身汁の特徴
調理の過程で何度もモツのクセを抜く下処理をし、手間暇かけた郷土料理というところが特徴の一つと言えます。鰹だし汁、こんにゃく、椎茸などと一緒に煮込まれたモツは、やわらかく煮込まれ素材の味がしみ込んでいて、とてもおいしいです。ネギやしょうがと一緒にいただきます。沖縄・離島では昔から正月に備えて年末に豚を解体する習慣があり、新鮮なモツを使った中身汁はご馳走でした。今でも家庭のお正月料理には欠かせない一品です。
3.中身汁のつくり方
ていねいな下ごしらえで、モツのクセが取れて出汁が染み込みおいしくなります。ポイントは下ごしらえです。まずは「中味」と表示してあるモツを購入しますが、今は便利な下ごしらえ済みの「中味」はスーパーや市場で売っていますので、それを購入します。500gで1000円ほどです。冷凍されている場合は、解凍することからはじめてください。こんにゃくは、細長くカットされた「いなむるち」を使います。しいたけは生でも乾燥どちらでもよいのですが、乾燥は一度もどし、その汁も使います。
[中身の下処理の方法]
中味を下ごしらえする場合は、まず小麦粉で中身を両手でよくこすり水で洗います。これを3回くりかえします。
[中身汁のつくり方]
材料:中身・鰹節・椎茸・こんにゃく(いなむるち)
①中身は短冊切りにして、鍋の熱湯に入れ、ゆでては塩をふって揉み洗いします。数回はゆでてこぼすことをくりかえしながら、にごった汁を捨て「中味」が白く、ゆで汁も透明になるまで下煮をくりかえします。
③別の鍋に鰹節で出し汁を取り、下処理した中身・椎茸・こんにゃくとともに煮込んでいきます。
味付けは醤油、塩で、あっさりしたすまし汁の味わいに調整して仕上げます。
おろし生姜・小ネギをトッピングをすると、さらにおいしいです。
豚の内臓(モツ)は、良質なたんぱく質が豊富です。脂肪分が少なく、鉄分、ビタミンA・D、ミネラルなどがふくまれていますので、栄養がかたよりがちな食生活の人には滋養のある食べ物です。温かい「中味汁」を食べて心地よくこの冬を過ごしましょう。
「石垣島のぬちぐすい 中身汁をいただく」はいかがでしたか?ぜひ機会がありましたら、試してみてくださいね。