こんにちは。石垣島在住の小石です。シビランという野菜を知っていますか? 石垣島の市場には、エンサイ、ツルムラサキ、ハンダマなどヌメリのある葉物野菜が多く並んでいるのですが、シビランもその一つです。
1 シビランってどんな野菜なの?
スベリヒユ科のハゼラン属の植物で、正式名称は「タリヌム・フルティコスム」と言います。アフリカほうれん草、ブラジルほうれん草、フィリピンほうれん草、さんかくハゼラン、人参もどき、ガンジュウナー(頑丈菜)等、多くの呼ばれ方をしています。
熱帯アメリカが原産で、呼ばれ方で登場するアフリカやブラジル、フィリピンを始めとした熱帯地域で、葉物野菜として広く栽培されています。石垣島でも著名な野菜です。
ピンク色や赤紫色、白色の小さな花を咲かせます。
石垣島のゆらてぃく市場で買ったシビランも、小さなピンク色の花が咲いていました。濃い緑の葉っぱの色の中で、可愛いピンクの花は、目を引きます。この花も食べることができます。
2 シビランの栄養は?
ビタミンやミネラルが豊富で、抗酸化作用もあります。もちろん食物繊維もたっぷり。
シビランなど沖縄を代表するヌメリ野菜は、夏バテ予防にピッタリな疲労回復や抗酸化作用に効果を発揮する健康野菜ばかりです。
ただし、シュウ酸が多く含まれているので、一度に大量に食べないほうが安心です。
3 シビランはどんな味?
ツルムラサキよりはクセが少なく、エンサイよりはクセがあるといったところでしょうか。
生だと少し酸味がありますが、火を通すと酸味は薄れて、ヌメリが出てきます。
クセも火を通すとほとんど感じられません。
私の家族は、沖縄野菜の中で、このシビランが一番好きだと言っています。
4 シビランの食べ方
ほうれん草と同じような使い方ができます。生のままサラダにもできますし、和え物にも煮物にも炒め物にもどんな調理法でも合うので万能です。
豚肉や島豆腐と一緒に炒めると、シビランのヌメリで、豚のうまみがトロリと絡みついて味がしっかり感じられます。
刺身が余った時などは、次の日にシビランと一緒に煮物にすると、優しい味に仕上がります。
シビランの茎はそれほど太くないので、煮込み時間も短くて済みます。長く火を通し過ぎると、鮮やかな緑色がくすんでしまうので、短めがおススメです。
お味噌汁の具やおひたしにしても良いですよね。
ゴマ和えや白和え、おかか和えも最高です。
5 まとめ
健康野菜の多い石垣島の市場。果物につい目が行ってしまいがちですが、暖かな気候ならではの野菜も手に取ってはいかがでしょうか。
電子レンジがホテルにあれば、チンしてポン酢和えでも食べられます。旅中は野菜不足にもなりがちです。
ゆらてぃく市場や直売所の新鮮野菜で、旅の疲れを癒してください。