移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:シマヤマヒハツ

移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:シマヤマヒハツ

こんにちは。石垣島在住の小石です。近所に、ブドウのように小さな紫色の実をたくさんつけた実のなる木があります。
実は、シマグワの実よりも固めのようです。食べれるのかなー と思って見ていたら、近所の小学生の子供が「食べられるし、絵も描けるよ」と教えてくれました。名前は「シマヤマヒハツ」と言うそうです。面白そうなので調べてみました。

1 シマヤマヒハツとは

トウダイグサ科ヤマヒハツ属の常緑低木で、高さは3~5メートルになるそうです。枝分かれが多くあり、枝の曲がり方に特徴があります。
原産はフィリピンから台湾にかけてで、国内では沖縄の各地で自生や栽培されています。

9月から12月に結実します。房状に成る実は、黄緑色から緑色、赤色と変化していき、黒っぽい紫色になると熟した証しです。
同じ房でも、一気に熟すわけではないので、緑、赤、紫と色とりどりの実が成り、観葉植物としても楽しめます。

「コウトウヤマヒハツ」とも呼ばれ、「ヤモミ」「アワグミー」「トゥスピャ」「ウメーシダキナ」という方言でも呼ばれます。

2 シマヤマヒハツの効能

シマヤマヒハツには、抗酸化作用の効果のあるポリフェノールの一種である「アントシアニン」が豊富に含まれています。ブルーベリーよりも含有量が多く、目の疲れの回復に期待ができそうです。

3 シマヤマヒハツの食べ方

シマグワと違って、たわわに成っているのに、虫や鳥に食べられていない様子。ということは美味しくないということなのでしょうか。
でも、近所の子どもは「食べられる」と言っていたし、図鑑を見ても食用とあります。
恐る恐る口にいれてみると、渋みと酸っぱさがあり、甘みは少ない。だから、虫や鳥も食べなかったんですね。

フルーツとしてそのまま食べるには小さい実の中に種まであるので、あまり適さないかもしれません。でも、種も小さいので簡単に噛めてしまうので、私は気にせず酸っぱさを楽しんで食べています。

酸っぱさや渋みが苦手な人は、ハーブとして活用するのをおススメします。
石垣島や宮古島などでは、自生するシマヤマヒハツの実を氷砂糖と一緒に泡盛で漬け込んで飲用していたようです。

お子様用には、砂糖と一緒に煮込めば、綺麗な赤色にジュースが出来上がります。
シマヤマヒハツの実と水をミキサーにかけ、その後、砂糖と一緒に煮んで、ザルで濾せば出来上がり。炭酸水やミルクで割ってもいいですよね。

4 シマヤマヒハツで絵を描く

実を指で潰すと、真っ赤な液体が指を染めます。まるで、大量の血が出たような感じです。染料としても利用されていたようで、しっかりと色がつきます。
液体の時は濃い紫色なのですが、これで絵を描くと、灰色に変わります。
近所の子どもたちは、小学校でシモヤマヒハツを使って絵を描く授業があるそうです。石垣島ならではの図工の時間ですよね。

5 まとめ

お子様連れで石垣島に旅行に来られたら、ぜひこの実を探してみてください。ただ、強い力で触ると、真っ赤な指になってしまい、洋服を染めてしまうこともあるので気をつけください。

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