Fuyuです。以前書いた「渡り鳥観察所」と「世界の昆虫館」のある「バンナ公園」ですが、今度は「水鳥観察所」について報告します。
立地
「水鳥観察所」は「世界の昆虫館」のあるバンナ公園北口近くにあります。バンナ公園北口から400mほど南に下がった、バンナ公園園内の「石垣ダム」ダム湖に面しています。「簡易保険・郵便年金積立金融資施設」という銘板がかかっています。<地図>
「石垣ダム」は、石垣島にある5つのダムの中では最も小型で、高さ18mの堰堤を築いて水を貯めている灌漑用ダムです。ダム湖の周囲は森林に囲まれ、「セイシカ橋」という約100mの橋が架かっています。背後にはバンナ岳がそびえ、緑あふれる素晴らしい景色です。
近くには見晴らしのいい「カンムリワシ展望台」や水鳥の集まっている「石垣ダム」の堰堤、そして「セイシカ橋」でも野鳥観察ができます。
施設内
施設は上下二段に分かれています。駐車場からの道は上段の部屋に入ります。
上段には10人分ほどの椅子とテーブルがあり、お弁当を広げることもできます。ただし、水鳥の観察をしている横で、声を上げて会話を楽しんだりするとバードウォッチャーに迷惑になるのでご注意ください。ここからはダム湖の水面を、かなり遠くまで見渡すことが出来ます。
下段は、水鳥を驚かさずに観察ができるのぞき窓が並んでいます。
ただし、建築後かなり時間がたっているようで、のぞき窓のある板壁は、老朽化が始まっていて危険です。体重をかけたりしないように気をつけましょう。
観察できる鳥
施設内に、鳥のリストが写真付きで掲示されています。
冬の1月、私がここを訪れた時には
コガモ、マガモ、ハシビロガモ、カルガモを見ることができました。
実は、双眼鏡を持ってないと1羽の鳥も見ることが出来ないときもあります。ぜひ双眼鏡を持参しましょう。
施設周辺
石垣ダムの堰堤が、水鳥観察所の南に約200mのところにあります。水位が下がっているときには、堰堤周辺に広い浜が現れ、ここに多くの水鳥が体を休めています。私の経験からは、水鳥観察所での観察よりたくさんの鳥を観察できることが多いです。近くですから、水鳥観察所を訪ねた時はぜひ、石垣ダムの堰堤も訪ねてください。ただし、こちらは身を隠す施設が何もないので、すこし騒げばすぐに鳥たちは逃げてしまいます。静かに静かに観察しましょう。ただし、水位の高い時には、近くには鳥たちはいません。この時は双眼鏡が必要になります。
レンタカーなど、車利用でしたら、バンナ公園北入り口からバンナスカイラインを少し上がったところの「渡り鳥観察所」もお勧めです。こちらにも足を延ばしたらいかかがでしょう。サシバなどの猛禽も見れるかもしれません。