移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:レンブ

移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:レンブ

こんにちは。石垣島在住の小石です。
ピンク色のミニ林檎のような果実の名前を知っていますか? 「レンブ」と言います。
私も関西に住んでいるときは見たことがありませんでした。亜熱帯地域の果物で、台湾では市場にも並ぶポピュラーなフルーツとのこと。
日本では珍しい果実なのですが、石垣島を含めた沖縄ではこのレンブを栽培している農家さんや、庭で育てているお宅があります。
今回はこの可愛いレンブをご紹介します。

1 レンブってどんな果実?

フトモモ科フトモモ属ジャワフトモモの果実です。マレー半島が原産地と言われています。

漢字では「蓮霧」と書き、この台湾語の読み方(レンブー)が、日本での名前になっているようです。
学名の英語は「aqueum」で、「bell fruit(ベルフルーツ)」「watery rose apple(ワックスアップル)」「water apple(ウォーターアップル)」と呼ばれています。
英語のとおり、ベルのような形をしていて、ワックスを塗ったような光沢があり、瑞々しい林檎のような果実です。

2 レンブの旬

春から初夏が旬になります。
沖縄では、6月から8月にかけて市場でよく見かけます。日持ちのする果実ではないため流通には向かず、地産地消される果実です。
値段はとてもお手頃です。

3 レンブの味

見た目のとおり、爽やかな味です。林檎よりは梨に似ています。
でも、甘い梨を想像して食べると、ちょっと驚くかもしれません。
レンブにも種類があるため種類によって味は異なりますが、日本人の口に合うように品種改良を重ねられているわけではないので、渋みに近いワイルドな味があります。
個人的には、この整えられていない瑞々しい味が好きです。でも、子どもは見た目のピンクさから甘味を想像するようで、そのギャップのせいかあまり好んで食べてくれません。

4 レンブの食べ方

皮は林檎と同じようにシャキシャキしていて美味しく食べられます。
生のまま齧ったり、サラダに添えたりすることが多いようです。

甘味が少ないので、林檎と同じように砂糖を加えたコンポートにすると、ちょっとお洒落なデザートにもなります。

炒め物の具材の一つにするのもおススメです。
適度な酸味と、シャキシャキとした歯ごたえを活かすため、軽く炒めて一品にしています。
豚肉やほうれん草などの葉物と一緒の炒めると、レンブの酸味がうっすらと感じられる爽やかな一品になります。

渋みが強いと感じる方は、軽く塩もみをするといいでしょう。

5 レンブの魅力

レンブの魅力は、なんといっても清涼感あふれる見た目と、野性味の残る味。
食べ慣れている林檎のようでもあり、梨のようでもあり、でもどちらとも違う渋みが、クセになります。

初夏限定の果実なので、石垣島にお越しの際は、ぜひ手に取ってみてください。

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