海上保安庁の巡視船「たらま」が一般公開!石垣港みなとまつりへGO!

海上保安庁の巡視船「たらま」が一般公開!石垣港みなとまつりへGO!

海の日に合わせて、7月20日〜21日の2日間にわたって開催された「石垣港みなとまつり」。2日目の21日には、海上保安庁の巡視船「たらま」が一般公開されました。

現役で活躍中の海上保安部の大型船に乗れる機会は珍しい!ということで、足を運んでみました。

巡視船「たらま」ってどんな船?

海上保安庁には、警備や救難、測量などの目的ごとにさまざまな種類の船艇があります。その中でも巡視船は、警備救難業務用船として領海警備や航海の安全業務を行う船艇です。

巡視船「たらま」は、長さ96m、総トン数1,500トンの大型巡視船。日本最西南端にて業務を行う石垣海上保安部で、現役活動中です。

今回の一般公開では、普段「たらま」に乗って業務を行う海上保安官の方々が誘導や案内をしてくださいました。男性職員ばかりかと思っていたのですが、女性職員も2人いらっしゃり、制服に身を包んだ姿がとてもかっこよかったです。

甲板

さて、見学が始まります。船着場から梯子を登ると、見学用の通路が用意されていました。

広いデッキには、小回りの効く小型ボートがいくつか設置されています。奥にはヘリポートもあり、救難の際にヘリコプターを使って救助することも想定された作りになっていました。

また、この日は祝日だったので、日本国旗が掲げられていましたよ。

1階には厨房や大部屋

コースに従って船の中に入っていきます。入ってすぐの廊下には手洗い場があり、その奥に浴室があります。浴室は小さいですが、シャワーが設置され、身を清めるのに十分な設備が整っていました。

廊下を曲がったところにある厨房は、水回りも壁も床もピカピカに磨かれていました。シンクには顔が反射して写るほど。日常的に使用されているとは思えないほど綺麗で清潔に保たれていました。見学者のためにスポーツドリンクやお茶を用意してくださっていて、気配りがありがたいです。

大部屋には、救難の際に使われるスリング(救助用抱っこ紐)や、海上保安庁の制服が展示されており、制服を着て記念撮影もさせていただけました。

2階には操舵室やモニタースペース

2階に上がると、大きなモニターが2つ並んでいます。モニターには海上保安庁の仕事内容を伝えるビデオが再生され、隣国の船が日本の領海に侵入してきた時の対応や、犯罪者が海上を逃走している時の捕縛の様子、災害時にヘリコプターで出動して逃げ遅れた被災者を救助した実際の映像などを見ることができました。

日頃鍛錬していないとできない身のこなしがかっこよく、自衛隊の皆さんがこうやって日々日本を守ってくださっているんだと実感することができました。

モニターの奥に進むと、そこは操舵室。船の行き先を操る舵や、航海に必要な情報を集めるさまざまな機械を見ることができました。「船長しか座れない椅子です。私は座れませんが、今日は一般の方には座っていただけます」と職員さんが案内してくれた、1人掛けのソファのような椅子にも座ってみました。進行方向の景色が見渡せて、進路に異常があればすぐに見つけることができそうです。

船内のどこでも職員さんが朗らかに対応してくださり、普段は見られない海上保安部の活動の様子も見学することができて、とても貴重な機会となりました。来場者は子ども連れも多く、みんなはじめて見る船のいろいろな設備に目を輝かせていました。誰でも見学できますので、タイミングが合えばぜひ「石垣港みなとまつり」に遊びに行ってみてください。

石垣港みなとまつり

  • 会場: ユーグレナ石垣港離島ターミナル周辺 各地
    巡視船見学は海上保安庁 石垣海上保安部 ふ頭
    沖縄県石垣市浜崎町3丁目2−3
  • 見学料:無料
  • 日時: 2025年7月20日(日)〜2025年7月21日(月)

※情報は2025年8月時点のものです。最新の情報は石垣市公式ホームページなど各サイトでご確認ください。

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