元 水牛車乗務員が語る!竹富島と由布島の水牛の違い④

元 水牛車乗務員が語る!竹富島と由布島の水牛の違い④

こんにちは!しほです。

「沖縄の離島」と聞くと、透き通った青い海やゆったり泳ぐウミガメ、そして海を渡る水牛車を連想する方もいるのではないでしょうか? 私は以前、沖縄県の西表島から行ける小さな島「由布島」で、島から島へ海を渡る水牛車でお客様をご案内する水牛車乗務員として働いていました。その後、竹富島の水牛のことも深く知る機会があり、由布島の水牛とはまた違った特徴があることに驚きました!

今回は、由布島と竹富島それぞれの水牛車のコースや、車両の大きさと特徴の違いについてご紹介します。沖縄で水牛車に乗りたいけど、どの島がいいかな?とお悩みの方は必見です!

水牛車が進むコースの違い

由布島と竹富島では、水牛車のコースに大きな違いがあります。海か、陸かです。

由布島の水牛車のコースや魅力

視覚的にインパクトが強い「海の中を水牛車で進む」ほうは、由布島。西表島から由布島までは約400mで、歩くと5分ほどの距離です。水牛車は30分ごとに運行し、のんびりと片道15分かけて島から島へ渡ります。

渡るのは満潮になっても水深1mほどにしかならない浅い海で、干潮時にはすっかり潮が引いて歩くこともできます。水牛車は、干潮時はもちろんのこと満潮時でも運行します。水深1mほどなら、水牛はしっかりした足取りで海の中を進むことができます。

水牛は子どもの頃から調教されているので、コースはだいたい分かっています。スタッフに指示されなくても海をズンズン進みますが、水牛にも個性があり、サボり癖がある子はどんなに手綱でペチペチされても動かないこともあります。それがまたかわいくて、お客さんから「がんばれー!」と明るい声がかかることも。海を渡りきって浜で停車する際には、スタッフと水牛が上手に連携し、車両をきれいに整列させて到着となります。

海と島、そして水牛と三味線の音色。ゆったりのんびり、360度を自然に囲まれた非現実的な景色を楽しめるのが魅力です。

竹富島の水牛車のコースや魅力

一方、竹富島では集落の中を進みます。20〜30分ほどかけて集落内をぐるっと一周し、出発地点に戻ってくるコースです。

馭者(ぎょしゃ)と呼ばれるガイドさんが、「このお店では島のおばあが作ったアイスキャンデーを買えますよ。種類がたくさんあって、珍しいものではゴーヤ味もあります。美味しくておすすめですよー。」などなど、集落を案内してくれます。

小さな集落の中なので細い道や曲がり角も多く、大きな水牛と水牛車がぶつからないかヒヤヒヤするシーンもあります。が、そこは経験豊富な馭者が手綱をうまく操って、見事なカーブ!思わず「おおー」と声が出てしまうようなわくわく体験ができますよ。

次回は、コースが違うなら水牛車の車両も違う!それぞれのコースの特性を反映して進化した水牛車についてご紹介します。

 

過去の連載でも、いろいろな水牛豆知識をご紹介しています。かわいい水牛たちの、スタッフしか見れない姿をぜひ覗いてみてくださいね。

第1回「元 水牛車乗務員が語る!竹富島と由布島の水牛の違い①

第2回「元 水牛車乗務員が語る!竹富島と由布島の水牛の違い②

第3回「元 水牛車乗務員が語る!竹富島と由布島の水牛の違い③

 

水牛車に乗れるツアー会社

【竹富観光センター】

住所:沖縄県八重山郡竹富町竹富441

水牛車ツアー所要時間:20分〜30分程度

料金:大人/3,300円、子ども(小学生)/2,200円、幼児(3歳〜未就学児)/1,600円

   ※繁忙期料金あり

公式サイト:https://suigyu.net/

 

【由布島|亜熱帯植物楽園】

住所:沖縄県八重山郡竹富町字古見689番地

水牛車ツアー所要時間:片道 15分程度

料金:往復料金 大人/2,000円、子ども(小学生)/1,000円

公式サイト:https://yubujima.com/

 

※情報は2025年11月時点のものです。最新情報や詳細は公式ホームページをご確認ください。

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