こんにちは、ラッシーです。今日はすてきなツアーのご紹介です。
みなさんはサガリバナという花をご存知ですか?
国内では奄美地方と沖縄地方でしか見られない花で、
「夜になると咲き始め夜明けとともに散る」というなんともロマンチックな花です。
「下がり花」と書くように、白やピンクの花をぶら下がるように連ね、独特の甘い香りを放ちます。石垣島でもいくつか見るポイントがありますが、今回は私自身の体験をもとに、西表島にて友人と参加したサガリバナ早朝SUPツアーをご紹介したいと思います。
水面に浮かぶ花を見るには、早起きは必須
なぜ西表島でサガリバナを見たいのですか?石垣島でも見られるのでは?
はい、確かにその通りです。しかし西表島のマングローブの森の中には、サガリバナが群生しているポイントがいくつかあり、日の出とともに花がぽとんぽとんと水面に落ちる様を見たいというのが私の長年の夢でした。このような理由から、今回は西表島でのツアーへの参加を決めたのです。早朝のサガリバナツアーに参加するのであれば、前の日から西表入りし、宿に泊まることが必要です。日の出とともに散るサガリバナを見るためには、日が昇る前の出発になるからです。ちなみに私たちの宿へのお迎えは早朝5時でした。
SUPで森に入っていく
ガイドさんに連れられて島の中央にある浦内川のほとりに着きました。
ここからSUP※で上流へ漕ぎ出します。
※スタンド・アップ・パドルの略:詳しくはこちら
https://www.dod.camp/journal/archives/14871/
ゆっくりSUPを漕ぎながら、ガイドさんについて支流の奥深くまで入っていきます。
夜明け前のマングローブの森の中に入ること自体、なかなかできる体験ではありません。
目には見えない生物の息づかいや気配が濃く感じられて、胸のあたりがドキドキします。
この頃から少しずつ空は明るくなり始め、木々の間からはサガリバナ特有の甘い香りがしてきました。
どこか森の奥のほうで咲いている花の匂いが、私達のところへも届いてきたのです。
サガリバナと至福の時間
30分ほど漕いだところで、少し奥まったポイントに到着しました。そこには垂れ下がった白やピンクの花がたくさん連なっていて息を飲みました。
近づくと目の高さで見ることができ、SUPの操作ミスで花や枝を傷つけないように注意が必要です。ほかのツアーの人もいなかったので、こちらで休憩タイムを取りましょう、とガイドさん。持参の器具でドリップコーヒーを淹れてくださり、甘いお菓子とともにいただきました。
静かな森の中で、美味しいコーヒーを飲みながら、上を見上げれば日の出とともに青くなっていく空。なんて贅沢な時間なんだろうと何度も心の中で思いました。
楽しくおしゃべりしていると、あっ!
目の前のサガリバナがぽとんと水に落ちました。思い描いていたその瞬間を見ることができたのです。
帰る頃には太陽も上がり、水面が鏡のようにまわりの風景をすべて取り込んでいます。その水面の上にあちらこちらに浮かんでいるサガリバナ。
とても幻想的な世界を漕ぎながら帰って来ました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。八重山の離島にはたくさんのアクティビティがあります。
しかしこのサガリバナツアーは花が見られる期間が短いため、毎年6月末~7月末ごろまでとなっております。だからこそ今回は貴重な体験ができたと思っています。
よろしければ次回の旅の候補に入れてみて下さいね♪