こんにちは!ゆるきゃんです。
アダンという植物は、一見パイナップルと似ています。私は石垣島に住む前からパイナップルは食べていましたが、実際になっているパイナップルを見たことがなかったので、アダンのことをパイナップルだと思い込んでいた時期がありました。どうやらそれは、ヤシガニの大好物のアダンだったことを後で知り、パイナップルとは別物であることに驚いた記憶があります。アダンは実は私たちにも食べられますし、意外とおいしいのです。そこで今回はアダンをご紹介します。
1.アダンの特徴
2.アダンの食べ方
3.アダンと似ている木
1.アダンの特徴
観光客が意外と見間違えやすいアダンとパイナップル。アダンの木は「阿檀」と書き、タコノキ科タコノキ属の植物の「木」ですが、パイナップルは地面に生えてくる多年草の「草」として分類されています。亜熱帯地域の海岸近くに生息し、成長すると茎からだんだんと支柱根が地中に伸びるので台風に倒れにくい強さがあります。アダンの木は表にも裏にトゲのある葉が特徴で、夏には青かった実がオレンジ色になり甘い香りを放ちます。
2.アダンの食べ方
アダン木の新芽や根の部分はあらかじめ下処理がされていると、とてもおいしく食べられます。特に白い根は歯ごたえがあり、たんぱくな味がして天ぷらにするとおいしいです。
(食べ方と下ごしらえ)
[アダンの木の葉と根]
・アダンの若い葉の根本の部分を切りとって外の葉をむきます。真ん中に残る薄いやわらかい葉とその白い根のところが食べられます。
・採れたての新芽や根はゆでてアクを抜いてから使います。
どちらもてんぷらで食べられます。葉は一度アクを抜いてから肉と一緒に炒めて食べます。
[ツガキ(表皮)とバス(芯]
オレンジ色のアダンの実の表皮は「ツガキ」と呼ばれ、その部分をぽろぽろっとはずして内側部分をかじることができます。繊維質が強いですが甘さがあります。中心の芯の部分は「バス」と呼び、やわらかいものはそのまま食べられます。硬いものはスライスして炒め物にします。
[バスの炒め物]
バスは薄くスライスして油で炒め、刻んだなまりぶしやマグロを入れて、しょうゆ、みりん、砂糖などで調味し、お好みの味つけに仕上げます。
3.アダンと似ている木
アダンと似ているのがタコノキという木です。どちらもタコノキ科の木ですが、画像で比べてみましょう。
こちらがアダンです。
こちらはタコノキです。
違いがわかりましたでしょうか?私はこの記事を書くことでタコノキの存在を知りました。
まだまだ知らないことが沢山ありますが、知れば知るほど石垣島の奥深い魅力を感じますね。
『石垣島のぬちぐすい「アダンをいただく」』は、いかがでしたか?ぜひ機会がありましたら試してみてくださいね。