石垣島の史跡案内 枯山水庭園

Fuyuです。今回は石垣の市街地の残される枯山水庭園を3件ご紹介いたします。ちょっとツウな名所です。(^^)/ 場所はいずれも石垣港、離島フェリーターミナルから歩いて数分のところです。二つは住宅庭園。一つは元寺院の庭園です。これらのすべては、江戸時代(琉球王朝時代)の作品で、琉球石灰岩を使った枯山水庭園です。

宮良殿内(みやらどぅんち・めーらどぅぬず)庭園

首里の庭師、城間親雲上(ぐすくまぺーちん)作庭の枯山水庭園です。国指定の名勝で、建物は重要文化財です。1819年(文政2年・嘉慶24年)ごろの建築で、築後200年になります。

琉球石灰岩で築いた築山は、北を高く、南を低く五つの築山が作られています。枯滝、石橋を、アクセントとしています。内地と異なり白砂は使われず、使われている石材が違うため、内地の枯山水庭園とは明らかに異なった景観に仕上がっています。近世沖縄の上流階級の庭園の代表作です。

住所:石垣市字大川178 <地図>離島フェリーターミナルより徒歩9分。

TEL: 0980-82-2767

公開:9:00~17:00 火曜・年末年始定休

入場料:200円 駐車場はありません。

石垣氏庭園

宮良殿内と同じく、首里の庭師 城間親雲上 作庭の枯山水庭園で、ほぼ同時期の作庭と思われています。石材は琉球石灰岩、植栽は亜熱帯植物であるため、内地の枯山水庭園とはだいぶ趣が異なります。石垣家には『庭作不審書』という造園設計書が保管されています。

開門されているときに限り見学可(門が開いているときに、お願いしたら、見学させていただけることがある)とのことです。Fuyuは、開門されているときに行きあわせたことがありません。別の方のwebでは、電話で見学をお願いしたかったが、約束してはいただけなかったと書いています。

住所:石垣市新川287 <地図>

公開:不定期 所有者御在宅で、門が開いているときに見学を許していただける可能性があります。敷地外からの見学は自由です。

仲本氏庭園

旧桃林寺庭園です。現在の桃林寺との間には道が通っていますが、昔はお寺の敷地内でした。

桃林寺は八重山地方最古のお寺です。ほかの二つの庭園、「宮良殿内」「石垣市庭園」とごく近くですが、同じ作者の作庭であるかどうかはわかっていません。他の庭園と同様、琉球石灰岩の石組みで作られた枯山水庭園です。植栽はソテツ、フクギなどが植えられています。

住所:石垣市石垣285 <地図>

公開:道路沿いに常に公開されています。

桃林寺駐車場に隣接しています。トイレなどはありません。

はっきり言って、枯山水庭園というけれど、京都や奈良の枯山水庭園とは全く趣が違います。でも、これらも間違いなく枯山水庭園です。庭園に興味のある方はぜひ一度見学してみてください。

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