石垣島の伝統行事「平得の種子取祭 2023」

石垣島の伝統行事「平得の種子取祭 2023」

こんにちは。西表島在住 you- です。
冬の石垣リゾバ🌴期間中に経験したことは、とても新鮮でした!
今回は そのひとつ、平得集落で行われた神事「平得の種子取祭」をご紹介します。

「平得の種子取祭」の起源

琉球王府時代の八重山での最高神職の称号「大阿母(ホールザー)」の初代:多田屋遠那理(ただや おなり(ぶなり))が、首里から帰る途中で遭難にあってしまい、安南の島(ベトナム)に漂流。
そこから戻る際、多田浜に辿り着き上陸。
持ち帰った五穀の種子(稲や麦、穀物の種子)を伝えた、という故事にちなむ行事と言われています。

そのため「平得の種子取祭」は、毎年1月の第2日曜日に、
多田浜にある「多田浜御嶽(ただはま おん)」と平得集落にある「大阿母御嶽(ホールザー おん)」の 両御嶽を中心に行われています。

「平得の種子取祭」を見学してみた

今年の「平得の種子取祭」は、1月22日(日)。
日の出時刻 7:28とともに 多田浜御嶽にて「世願い(ユーニガイ)の儀式」が始まると聞いていたので、1時間前に到着&待機!

早いって?
確かに薄暗くて、何の準備もされていませんでした。笑

7:39 美しい朝焼けのあと 朝陽が昇ってきましたよ。

7:45 旗頭「山頭」が入ってきました。

旗には『瑞雲』と書かれており、長い竹竿の先にススキの葉がつけられています。

続いて4人の神司(かんつかさ)が五穀の種子を奉納。

唄と舞いによる「神とぅりむつ(神のおもてなし)」で神に感謝を捧げます。

若い地謡(じかた:唄と三線奏者)だな~と思って見ていましたが、新型コロナ後のこの機会に世代交代を行ったようです。
ハリのある よい声でした☆

その間、御嶽横では青年部が ハマカズラで冠づくりを行っていました。

見学の私たちにも頂けました!

1時間ほどの多田浜御嶽前の祭事のあと、旗頭を先頭に、五穀を携えた神司らが歩いて平得の「大阿母御嶽」まで移動。

9:45頃~平得弥勒(みるく)節とともに、山頭と五穀種子の奉納がリスタートしました。

この間、参加者・地域住人の皆様・見学の私たち全員が、ハマカズラの冠をつけて参加しますよ!

続いて、婦人会による「種子取節」

老人クラブの「木遣り節」

“五穀丸”が素敵!

スタート前、「昨日一生懸命飾りつけしたさ~」とおじぃ同士で話していたのを聞いてしまいました。(*^^*)

奉納は まだまだ続きまして!
平真小学校のマーチングバンド “レインボー”による演技演奏♪

平得集落各班、青年会による余興ののち、
有名な「カタバル馬」が披露され、御嶽前を走って見せました!

石垣島、こんなに馬が居たんですね!!
見たことなかったよ!

まとめ

いかがでしたか?

集落の祭事でありながら 地域外の人でも見学ができるも行事は なかなかないですよね。
日の出~昼頃まで。
今回は、貴重で神聖な行事に立ち会うことができました。

この日に合わせて、石垣島旅行計画を立ててみるのもありかもですよ!

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