こんにちは!しほです。
わたしは以前、沖縄県の西表島から行ける小さな島「由布島」で、島から島へ海を渡る水牛車を操り、お客様をご案内する水牛車乗務員として働いていました。その後、竹富島の水牛のことも深く知る機会があり、由布島の水牛とはまた違った特徴があることに驚きました!
そこで、由布島や竹富島の水牛の豆知識や、お客様からはなかなか見れない姿などについて、この場をお借りしてご紹介します。とってもかわいい水牛たち、八重山の離島を訪れた際にはぜひ会いに行ってみてくださいね。
スタッフしか見れない!?水牛のオフの姿
お客様の前ではお利口に仕事をしている水牛たち。ですが、休憩している池から仕事場に連れて行く道中では、寝そべってお腹を見せて、猫のようにゴロゴロする姿も。まるで「いやだー、行きたくないよー」と言わんばかりに、頭から泥に突っ込み、背中やお尻まで泥んこに。
一見甘えているようでかわいいですが、スタッフからすると大変!水牛の頭や背中が土や泥だらけになるので、起き上がらせたらホースで水をかけて汚れを落とさないといけません。水をかけている間も大人しくしているわけではなく、あちこち歩き回り、右側がまだ汚れているのに見事に左側しか体を向けてくれないことも…。泥を全部落としきる頃には、跳ね返ってきた水と汗で、スタッフは全身ビショビショです。
仕事の後のお楽しみ!水牛が大好きなごはん事情
由布島で働いていた時、お客様からよく質問されたのが、「ごはんは何を食べているんですか?」というもの。由布島では、刈り取った牧草をロール状にラップしたものを仕入れており、スタッフがラップを剥がして牧草をほどよくバラし、水牛に与えています。実はこのロール、水牛においしく食べてもらうために、あえて時間を置いて中の牧草を発酵させています。発酵したロールのラップをむくと、人間には刺激的な腐った香りがするのですが、水牛はちょっと臭いくらいが好きなようで、「このロールは匂うな~。」と感じる時ほど残さず食べていました。
竹富島では、牧草をブロック状に押し固めたものを、スタッフさんがほぐして与えます。ロールはとても大きいので女性スタッフだと扱いにくいのですが、ブロックは男性なら片手でも持てるサイズなので、エサやりの手間も少なく便利です。
水牛が牧草より好きなのが、麦です。家畜用の大麦を与えています。麦があると、牧草そっちのけで麦ばかり食べるほどの食いつきよう。1頭につき決まった量を与えているのですが、ちょっと目を離した隙に首や舌を思いっきり伸ばして、隣に繋がれている水牛の分の麦まで食べてしまうことも。水牛はみんな食いしん坊ですが、中には「食い意地が張っている」と称されるまでに、あの手この手で他の水牛のエサも食べてしまう子もいて、水牛も食には個性が出るんだなと感心してしまいます。
実は水牛たちが牧草より好きなおやつもあるのですが、それは次回のコラムでご紹介しますので、ぜひお楽しみに!第1回の「元 水牛車乗務員が語る!竹富島と由布島の水牛の違い①」では、水牛と写真を撮りたいけどどれくらい近づいてもいいの?などの疑問にお答えしています。こちらもぜひご覧ください。
水牛車に乗れるツアー会社
【竹富観光センター】
- 住所:沖縄県八重山郡竹富町竹富441
- 水牛車ツアー所要時間:20分〜30分程度
- 料金:大人/3,300円、子ども(小学生)/2,200円、幼児(3歳〜未就学児)/1,600円
※繁忙期料金あり
- 公式サイト:https://suigyu.net/
【由布島|亜熱帯植物楽園】
- 住所:沖縄県八重山郡竹富町字古見689番地
- 水牛車ツアー所要時間:片道 15分程度
- 料金:往復料金 大人/2,000円、子ども(小学生)/1,000円
- 公式サイト:https://yubujima.com/
※情報は2025年9月時点のものです。最新情報や詳細は公式ホームページをご確認ください。