こんにちは!ゆるきゃんです。琉球王朝時代から人々の食生活に欠かせない「田芋」(ターンム)は、沖縄の伝統野菜であり長寿食のひとつです。「田芋」は、水田の中で子芋を次々とつけることから子孫繁栄をもたらす縁起のよいものとして扱われ、沖縄のお正月やお盆などの行事に欠かせない食材です。
また、島内のパン屋に田芋あんのパンや菓子店に田芋まんじゅうなどが並び、そのおいしさは人気があります。最近では、アイスクリームショップのブルーシールが販売している沖縄産の田芋を使ったチーズケーキのフレイバーが注目されています。そこで、今回は「田芋」についてご紹介します。
1.田芋(ターンム)とは
2.田芋の特徴
3.田芋をいただくには
1.田芋(ターンム)とは
田芋は浅い水田で育つ里芋のことです。沖縄・離島では郷土料理として長年親しまれています。沖縄・離島では、田芋のことを「ターンム」「ターウム」などと呼ばれていますが、タロイモとも言います。
2.田芋の特徴
田芋は水田で生育する芋で収穫後は、すぐに大釜に入れ茹でて出荷されるため、取り立ての田芋は市場ではあまり見かけないかもしれません。田芋に一度は火が通っていても、必ず新鮮なうちに調理していただきます。
沖縄・離島で取れたものが圧倒的においしいと県外からの評価は高く、その味わいは、ねっとり・ほっくりとして田芋独特の香りがあります。様々な食べ方がありますが、島では揚げたり、甘く煮て食べることが多いです。生の田芋は、茹でるか蒸して下処理をしてから調理に使います。
3.田芋をいただくには
田芋の主な郷土料理、伝統食は「田芋の唐揚げ」や「田芋の田楽」です。牛乳で割った「田芋ミルク」もとてもおいしいです。
・田芋を甘く煮た「ターンム田楽」
・田芋ミルク
<ターンムの唐揚げ> 約4人分
田芋 300g
しょうが 少々
揚げもの用の油
[タレ]
しょうゆ 大さじ3
砂糖 大さじ3
水 大さじ2
①田芋を洗い皮をむきます。
②鍋にすりおろしたしょうがとたっぷりの水を入れて火にかけ、ひと煮立ちさせます。
③皮をむいた田芋を入れ、火が通るまで下茹でします。
④茹で上がった田芋を2cm角×5~6cm長に切ります。厚めの輪切りでもよいです。
⑤180℃の油できつね色になるまで揚げます。
⑥タレにからめて、できあがりです。
<ターンム田楽>
田芋200g(蒸すか茹でた後の皮をむいたもの)
砂糖 80g
塩少々
ショウガのしぼり汁 少々(お好みで入れる)
①田芋の皮をむいて、2cm角の大きさにカットし、 鍋に田芋が全部かぶる量の水を入れて火が通るまで茹でます。
②火が通ったら田芋がつかる量の煮汁を残しながら、残りは茹でこぼしてから砂糖を入れ、弱火でじっくり煮ます。
③木杓子で混ぜながら塩少々を入れ、キントンほどの硬さに仕上げます。(好みでショウガ汁を入れて仕上げる)
<田芋ミルク> 1人分
ターンム田楽 100cc
牛乳 30cc
砂糖 10g(お好みで調節)
ドリンク用牛乳 100cc
①ターンム田楽に牛乳(ターンム 田楽の1/3くらいの量の牛乳)と砂糖を入れ、なめらかになるまでミキサーにかけます。
②グラスに①のペーストを入れてから、牛乳100㏄(お好みで調節)を注いでできあがりです。
ストローでかき混ぜながら飲みます。タピオカにもよく合います。
田芋の素朴なおいしさに一度はまると、マニアになってしまう人がいるのも納得できます。
「石垣島のぬちぐすい 田芋(タロイモ)をいただく」はいかがでしたか?
ぜひ機会がありましたら試してみてくださいね。