移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:ハンダマ

移住後に知った石垣島の隠れたおすすめ:ハンダマ

こんにちは。石垣島在住の小石です。ハンダマという野菜を食べたことがありますか?
石垣島では「パンダマ」、宮古島では「パルダマ」とも呼ばれています。和名は「水前寺菜(すいぜんじな)」で、別名「金時草(きんじそう)」「式部草」とも言います。

1 ハンダマってどんな野菜なの?

キク科ギヌラ属の多年草です。ギヌラ属って聞き慣れない言葉ですよね。調べてみると、ギヌラ属には「パープル・パッション」や「パープル・サンダー」という観葉植物があり、紫色の葉が特徴だそうです。
ハンダマは、葉の表は緑色なのですが、裏側は紫色です。この紫色はギヌラ属特有のものだったんですね。
ハンダマの原産は、東南アジアです。暑さに強い野菜で、沖縄など温かい地域で多く栽培されています。

2 ハンダマの別名

沖縄では、“不老長寿をもたらす” “血になる”葉っぱとして、昔から民間療法の薬として利用されてきました。沖縄の伝統野菜としての地位を確立しているハンダマなのですが、違う地域でも伝統野菜の扱いを受けているんです。

石川県金沢市では、ハンダマは「金時草」と呼ばれ、加賀野菜の一つして伝統野菜とされています。

熊本県では、熊本市中央区水前寺町で、湧き水を使って栽培されていたようで、その地名の「水前寺菜」と名付けられました。本格的な栽培には至らなかったようですが、伝統野菜が見直されたことで、再び栽培されているようです。

愛知県では、「式部草」と呼ばれています。紫色の葉にかけて、紫式部からなんでしょうね。

英語名は「Okinawan Spinach」で、「沖縄ほうれん草」です。コレストロールを下げることから、「コレストロールスピニッチ」とも呼ばれて人気があるそうです。

3 ハンダマの栄養

葉の紫色は、アントシアニンというポリフェノールの一種が含まれているからです。このアントシアニンには強い抗酸化作用があり、抗炎症やアンチエイジングの効果が期待されているそうですよ。

ハンダマにはβカロテンが豊富に含まれていて、ビタミンAに変換されることで、生活習慣病の予防や、皮膚・粘膜の細胞を保護してくれます。
他にも、ビタミンB、ビタミンK、鉄分を多く含んでいます。

また、γ-アミノ酪酸(GABA)を含んでいるため、血圧の上昇を抑えることも期待できます。
ハンダマは、とっても栄養価の高い健康野菜なんです。

4 ハンダマの食べ方

生のままでも食べられるので、サラダにしてもいいのですが、少し苦いような独特の味がするので、好みが分かれると思います。紫の綺麗な色を楽しみたいのなら、生がおススメですが、個人的には熱を加えた方が好きです。
熱を加えると、ネバネバとしたぬめりが出てきます。そして、紫色は消えて緑色になります。

基本は、ほうれん草と同じように調理できるので、使いやすい野菜です。
鶏肉と一緒に炒めたり、茹でてお浸しなど、手軽に使えます。

5 まとめ

豊富な栄養素を含む健康野菜のハンダマ。ハンダマは代表的な夏野菜ですが、石垣島では年中手に入ります。寒い冬でも、ぜひハンダマで免疫力を高めてください。

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