こんにちは。石垣島在住の小石です。石垣島にご当地コーヒーがあることを知っていますか?
コーヒー豆の生産地と言うと、ブラジル、コロンビア、メキシコ、インドネシア、エチオピア、タンザニア、グアテマラ、などが思い浮かぶのではないでしょうか。中南米やアフリカなど温かい地域で栽培されるコーヒーノキ。
実はこの石垣島でも栽培されていて、石垣島産のコーヒーが飲めるんです。
1 コーヒー豆の産地になるための条件
コーヒーノキは、アカネ科コフィア属の常緑樹で、種子がコーヒー豆になります。
コーヒーノキは育てるのが難しい木であると言われていて、厳しい生育条件をクリアーした土地でのみ育ちます。
生育条件は、
② 温度 年間の平均気温が20度から25度であること。一日の中で寒暖の差が大きいとなお良し。
③ 水はけが良くて、肥沃な土壌であること。若干の酸性であるとなお良し。
④ 日当たりが良い上で、日陰がつくれ強い日光を受け過ぎないこと。
簡単そうに見えて、なかなか難しい条件です。
この4つの条件をクリアーするのは、北緯25度から南緯25度の地域です。その一帯は「コーヒーベルト」と呼ばれています。
コーヒーベルト上にある国々で、コーヒーノキは栽培されています。
では石垣島はというと、北緯24度20分に位置し、コーヒーベルトの北限になります。
4つの条件をクリアーできているかというと、
② 平均気温は約24度で、朝夕の寒暖差は大。
③ 肥沃な土壌で、石垣島の赤土は若干の酸性。
④ 日当たり良好。
とばっちり条件クリアーです。
2 石垣島産コーヒー豆を自家焙煎
厳しい生育条件をクリアーした地域なのだから、コーヒー豆栽培が盛んなのかというと、そうではないのです。育てるのが難しいこともあり、石垣島で栽培されている農家は少なく、石垣島産コーヒー豆はとっても希少価値があるのです。
コーヒー好きなら飲んでみたくなりますよね。
コーヒーノキの生の種から、コーヒーになるまでを試してみました。
① 赤く熟した実を手摘みする。
② 赤い皮と、わずかに付いている果肉を取り除き、種のみにする。
③ 種についているチャフ(薄皮)を剥くように、丁寧にこすり洗いをする。
④ 乾燥させる。
⑤ 焙煎する。
やってみると、なかなか大変な工程です。
焙煎する際に、専用の焙煎機があればいいのですが、なければオーブンでも代用ができます。200度のオーブンで20分ほど焼いてください。熱風を循環させるオーブンでない場合は、たまに混ぜて均一に焼くことが必要となります。
フライパンでもやってみたのですが、かなり難しかったです。後で知ったのですが、IHでは無理なようで、ガスコンロで手網を使って炒った方が良いようです。
焙煎時間を長くすると、酸味は減っていき、苦味と甘味が増えていきます。この焙煎具合を好みでできるのが自家焙煎の醍醐味ですよね。
焙煎してから2~3日ほど寝かせた後が、香り高く美味しくなります。
3 石垣島産コーヒーの特徴
石垣島産の生豆を使ったコーヒーの味はというと、酸味と香りのバランスが良い、すっきりとした味わいでした。
焙煎度や挽き方や淹れ方で、味は大きく違ってきますが、すっきりとした味わいが特徴です。
4 石垣島産コーヒーを飲める場所
貴重な石垣島産のコーヒーを飲めるお店を探してみました。
石垣島産100%のコーヒー豆を使ったコーヒーですので、お値段も900円から1000円します。ゆったりと味わう余裕を持って訪れてください。
人魚の里
無農薬で自家栽培した豆を自家焙煎した至極の一杯を飲ませてくれるお店です。
民家のようで入りづらい雰囲気かもしれませんが、営業中の看板が出て入れば遠慮なく入店できます。
沖縄県石垣市字桃里165-1005
TEL:090-9781-8393
お食事処 珈琲亭
「やいま」というコーヒーが、完全な石垣島産のコーヒー豆を使用しています。他にも、石垣島の珊瑚で焙煎したブレンドコーヒーもあり、豆の販売もしています。
八重山そばも美味しいと地元の人気店です。
沖縄県石垣市登野城638-1
TEL: 0980-82-4002
Takeda Coffee
現在はカフェとして飲むことはできないのですが、石垣島産のコーヒー豆など店長こだわりの豆をブレンドして販売されています。ネットでの販売のみで、お取り寄せできます。