西表島生活 11月15日カマイ(イノシシ)猟解禁

西表島生活 11月15日カマイ(イノシシ)猟解禁

こんにちは、西表島在住 you- です。
今回は、カマイ猟のことについてお伝えします!

11月15日は カマイ猟の解禁日

11月15日は、島人がソワソワする日。そう!カマイ猟の解禁日です。

「カマイ」は西表島での呼び名で、「イノシシ」のことです。
沖縄のイノシシは「琉球イノシシ」に分類されていて、「ニホンイノシシ」よりも小柄で、全くの別種です。

狩猟期間は、毎年11月15日~2月15日の3か月間だけ。
この時期になると、島のあちらこちらで、毛を焼く焦げくさ~いにおいがして、「ああ、カマイが獲れたんだな。」ということがご近所に分かります。
この島では、とっても貴重なタンパク源なのです!!

カマイ猟の仕方

こちらが、カマイ猟の仕掛け道具です。

こんな風に組み合わせて、ワナにします。

画像左上に伸びるワイヤーは、今は私が引っ張っていますが、山ではバネ枝に結び付けられます。
画像の竹枝部分をイノシシが踏むと、ピンが外れ、バネ枝が伸び、輪が縮んでイノシシの脚を捕える!というものです。

道具が準備できたら、山に入って獣道を探します。
カマイが歩きそうな道に、ワナを仕掛けるのです。
仕掛けを埋めるくらいの小さな落とし穴を掘り、その上から木の枝・土・落ち葉をかぶせて隠します。
ワナに掛かったカマイは、生きたままそこに居るわけなので、間を置かずに山の様子を見に行かなければなりません。とても大変な3ケ月ですね。

その後の仕留め方は、様々なようで、散弾銃や棒打などです。
散弾銃で仕留めたものは、食べたときにすぐ分かります。(火薬臭がします。)
棒打は、命がけです。カマイも必死ですから!
暴れたときにワナから脚が外れれば、こちらに向かってきますし、自分の脚を切って逃げるものまでいます。

仕留めたら、脚を縛って、このように担いで山を降ります。

(画像は、私が西表島に来て初めての冬に、カマイ猟に行ったものです。)

カマイは、貴重なタンパク源

昔から西表島では、カマイを貴重なタンパク源として狩猟が続いてきました。
カマイは捨てるところがなく、皮・内臓・腸・顔までも全部食べられるといいます。
山からいただいた、貴重な貴重な命ですからね。

カマイは雑食ですが、山のドングリやシイの実を食べているので、お肉が全然臭くない!!
本州で一度だけシシ鍋を頂きましたが、二度と食べない・・・と誓いました(^^;)
西表島に来て「食べたくない」と言ったら、「いいから食べてみれっ!」と言われて・・・
食べてビックリ!!!本当に全く臭みがないし、とっても美味しいです♪

特に、刺身(今は食品衛生法上の問題で、お店でお刺身は出せませんが。)は絶品でした!
汁やチャンプルーなど、火を通すと肉の香りが強くなるので、好みにもよりますが、私は生に近いほうが好きです。

以下は、カマイが獲れたときの、ご近所さんで振る舞われた“お祝いの料理”です。

新鮮なカマイのタタキ、見た目も美しく、本当に美味しかった!

皮つきですよ。脂もあまーい!
にんにく&ショウガ&醤油で、いただきました。

他にも、カマイのカルパッチョ。

カマイのレバー。

アバラ肉の燻製。

スペアリブの唐揚げ。

画像はありませんが、カマイの腸で作ったソーセージも食べました。
本当に、余すところがないですね!

まとめ

いかがでしたか?
西表島にこの時期遊びに来たら、是非是非 獲れたてのカマイを味わってみてください。
季節限定で、カマイ肉をタタキで出しているお店もありますよ。

〇 唐変木:カマイチャンプルー、カマイ汁
〇 ハナイチデアマール:猪タタキ、猪そば、猪チャンプルー、猪カレー、イノシシ丼
〇 里主:イノシシのタタキ
〇 猪狩家(かまいとぅーや):カマイチャンプルー

などなど

 

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