石垣島でも買える幻の泡盛:波照間島の「泡波」

石垣島でも買える幻の泡盛:波照間島の「泡波」

こんにちは。石垣島在住の小石です。「泡波」という泡盛を知っていますか?
日本最南端の島である波照間島で造られているお酒です。“幻の酒”とも言われ、ネットなどで高価な値段で取引されています。お酒好きなら、一度は飲んでみたいですよね。
今回は、“幻の酒”と言われる所以(ゆえん)や、石垣島での手に入れ方をご紹介いたします。

1 幻の所以

「泡波」は、波照間酒造所で造られています。波照間島は人口500人ほどの小さな島です。石垣島から船で一時間の場所にあります。以前は飛行機も飛んでいたのですが、2021年2月現在は石垣島から船でしか渡島することができません。

波照間島には波照間酒造所の一つしか酒造所はありません。昭和25年に創業されてから3代にわたって家族経営で酒造りをされています。ここでは、この「泡波」一種類しか造られていません。先代からの設備で伝統工法を大切にしながら、島の気候に合わせて丁寧に手作りされているとのこと。
家族経営のため生産量が限られていて、その生産された多くが島内で消費されるため、島外へ出回るのはごくわずかです。そのため稀少価値がつき、高値で売買されるようになりました。
“幻の酒”と呼ばれますが、波照間島では気軽に飲める島民のためのお酒です。

 

2 「泡波」の味

泡盛と波照間島から一文字づつとって名づけられた「泡波」。
波照間島の塩分を含んだ地下水でできたお酒は、まろやかで、かすかに甘味も感じられます。八重山の泡盛はクセがあって味の濃いものが多いのですが、この「泡波」はあっさりしていて、口あたりも飲み心地も柔らかくて美味しいです。でも、度数は30度なので、飲みすぎ注意です。

3 「泡波」の手に入れ方と値段

一番のおススメはやはり波照間島へ行って飲むことです。島の民宿や食事処で飲むことができます。また、島内にある売店で買うこともできます。泡波酒店では定価で販売されています。定価はごく一般的な泡盛の値段です。

ミニボトル(容量100ml)340円
2合瓶(容量360ml)480円
3合瓶(容量600ml)700円
一升瓶(容量1800ml)1720円
升升半升(容量4500ml)11000円

生産量が少ないため、波照間島でも売り切れが多くあるようです。希望の容量の瓶を手に入るには運もいるようです。

波照間島へ行きたいけれど、さすがに遠い。もしくは波が高くて船が出なかったという人もいるのではないでしょうか。そんな方のために石垣島での入手方法をお伝えします。残念ながら一般のスーパーでは売っていません。
酒屋さんや大きめのお土産屋さんを覗いてみてください。美崎町にある稲福酒造さんで見つけました。


 

 

ユーグレナモールにある島のみやげ館さんにも置いていましたよ。



 

 

空港のお土産屋さんにあるとの情報もあるのですが、私が行った時は置いていませんでした。

 

波照間島への船の出る離島ターミナルは、穴場のお店です。現地で買うよりは高いですが、お手頃価格で手に入れることができます。



 

 

石垣島で一番安く手に入れる方法は、小さな個人売店で「泡波あります」という紙を見つけることです。
運が良ければ特別なルートで手に入れた「泡波」を、安価で手に入れることができます。

4 「泡波」との縁

幻の酒ですが、波照間島では通常の泡盛価格で売られている、島民のためのお酒です。
石垣島では船の値段の上乗せが、本州では飛行機の値段が上乗せされ、そこにさらにプレミア価格が乗ってきます。
ネットの高値で手に入れるより、南の島で見つけた喜びとともに味わってみてください。
チビチビと飲む高級酒ではなく、広い空のもとでのんびり飲むのにピッタリな味です。
波照間島や石垣島の空に合います。

波照間酒造所
八重山郡竹富町字波照間156
http://awanami.net/index.html

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