絹織物作家・深石美穂さんとイラストレーター(挿絵画家)・仲井間玲さんの展示会(石垣市立図書館)

絹織物作家・深石美穂さんとイラストレーター(挿絵画家)・仲井間玲さんの展示会(石垣市立図書館)

こんにちは!ゆるきゃんです。

今回は絹織物作家の深石美穂さんと挿絵画家・仲井間玲さんの作品展示会をご紹介します。

この作品展示会は石垣市立図書館内で4月1日から11日まで開催されます。

期間中は著書を語る会があり、「沖縄が育んだ手織技法 市松花絽織&彩絣」の著者である深石美穂さんを講師にお迎えして開催されます。

また、この著書の挿絵を担当されたイラストレーター(挿絵画家)である仲井間玲さんの原画も展示されています。

1.絹織物作家の深石美穂さん
2.イラストレーター(挿絵画家)の仲井間玲さん
3.『沖縄が生んだ手織技法 市松花絽織&彩絣』著書を語る会

 

1.絹織物作家の深石美穂さん

絹織物作家の深石美穂さんは、学生のころ八重山にバックパッカーとして訪れ、豊かな自然に魅了されました。

移住の決心とともに紹介してもらった仕事がミンサー織りでした。その時に出会ったのが新絹枝(あらきぬえ)さんです。新さんの近くで織物を学び始めるうちに染色についてもっと深く知りたいという思いがつのります。

深石さんは沖縄本島をはじめ八重山諸島には、手機で仕上げた多様な織物文化が根付いていて、自生している自然の植物から染材が生まれていることに感銘を受けます。

木藍もその中のひとつになりますが、以前は工房にある畑で栽培し沈殿藍をつくるところから藍建てのすべての工程を行っていたそうです。

また沖縄本島の染織をしている多くの工房に足を運びつつも、深石さんはロートン織、花織、首里織などの技法を学び、ご自分でも試行錯誤を重ねられました。

深石さんは情熱のままにトライ&エラーを繰り返し、そのつど考え工夫をして進んで来られました。

これまで作品作りのアドバイスを受けた中で、深石さんにとって印象深いことは、人間国宝・北村武資さんの「染織は色が命。とにかく上品なものを作りなさい」という言葉だったそうです。

八重山に住んでいるからこそのインスピレーションをもとに表現を探し求めた姿勢は、太陽のもとに美映え、風と光り通しの美しい独自の技法を生み、市松花絽織などを生み出しました。

綜絖(そうこう)は経緯絣を何枚も使い、微細に織りを仕上げることでできるのは、年間3〜4反ほどです。

心を込め織物に向かい、その可能性を追求している深石さんの真摯な熱が伝わってきます。

[プロフィール]

沖縄の伝統織物を新絹枝さん、大城志津子さんから学ばれました。

1993年 川平織

2003年 市松花絽織

2011年 日本伝統工芸染織展 文化長賞受賞

2019年 沖縄タイムス芸術選賞奨励賞受賞

『沖縄が生んだ手織技法 市松花絽織&彩絣』(染織と生活社) 出版

現在、日本工芸会正会員、からん工房主宰。

2.イラストレーター(挿絵画家)の仲井間玲さん

仲井間玲さんは1996年に武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業後、西表島へ絵を描きに出かけた翌年に石垣島の移住を決意されます。

埼玉県生まれで現在石垣島在住の仲井間玲さんは、島の伝統工芸・ミンサー織の広告・デザインを担当しつつも、鉛筆・色鉛筆を使った素描イラストや絵画をし、子ども向けたちのための造形絵画教室も開催しています。

きっかけはモノづくりや絵を描くことが好きだったころからはじまったそうですが、石垣島の自然には鮮やかな色彩があふれている美しさを感じ、島の子どもたちが自己表現をできる場づくりをはじめまたそうです。

今回、深石美穂さん著『沖縄が生んだ手織技法 市松花絽織&彩絣』(染織と生活社)のイラストと図を担当されています。

期間中は、仲井間玲さんの挿絵原画も展示され、鑑賞することができます。

3.著書を語る会

『沖縄が生んだ手織技法 市松花絽織&彩絣』(染織と生活社)

講師:深石美穂さん(著者)

時間:4月4日(日) 14:00~

場所:石垣市立図書館 2F 視聴覚室 および 1F展示室にて開催

石垣市立図書館

[住所] 沖縄県石垣市浜崎町1-1

[電話]0980-83-3862

 

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