有形文化財の家並みが美しい【石垣やいま村 歴史編Part 1 】

有形文化財の家並みが美しい【石垣やいま村 歴史編Part 1 】

こんにちは、リトルロマンスです。
今回ご紹介するのは「石垣やいま村」です。
今までも何度か色々な内容でご紹介していますが、今回ようやく「歴史編」として、村内の古民家について触れようと思います。
ご紹介したいと思いつつ、コロナ禍の休業等でタイミングが合わなかったですが、今回ようやくご紹介することが出来ます。

遥拝御嶽(ようはいおん)

まず入り口から入ってまもなく右手に大きなガジュマルの木がありますが、そこにあるのが「遥拝御嶽」です。
石垣島ではあちこちで見かける御嶽は神様を祀っている拝殿で、島の人の生活と密接しています。(観光客が立ち入れない場所もあるので気を付けましょう)
ここもその1つです。
旅の安全を祈願しましょう。

牧志邸

石垣やいま村には、文化財指定された古民家が4件移築されています。
いずれも築100年ほどのもので、それぞれ当時の持ち主の名前を冠しています。
まずは最初の古民家「牧志邸」です。
入り口の大きなペアシーサーが目を引きます(フォトスポットで人気です)
戦後初の石垣市長として石垣島の発展に尽力された牧志氏の邸宅として大正12年に建てられました。

面白いのは欄間で、フナクイムシ(貝の一種)にわざと食べさせて穴を開けさせた木をスライスして欄間として使用しています。

以前はこちらで1日3回歌と踊りの民謡ショーが行われていましたが、現在は映像を流しているようです。
時々縁側に名物おばぁがいますから、気軽に声をかけてみてください。
コロナ禍が早く落ち着き、おじぃやおばぁの歌と踊りが直接見られるようになるといいです。

森田邸

明治42年に建てられた邸宅で、当時石垣市の文化協会の初代会長の森田氏が家主でした。
当時の八重山の士族屋敷の典型的なスタイルと言われています。
ぜひ上がって中を見学しましょう。

かまどなど、当時の台所も見ることが出来ます。

こちらの欄間は、寄せ木細工の造りが美しいです。

喜舎場邸

郷土史家で八重山の歴史・文化の父として業績を残した喜舎場氏の邸宅です。
こちらでもフナクイムシの欄間を見ることが出来ます。
現在は休憩所として開放しています。

大浜邸

瓦を積み上げた塀の中に「大浜邸」があります。
4つの古民家のうち、私が個人的に特におすすめの邸宅です。
医師として当時マラリア撲滅に貢献された大浜氏の邸宅として、明治40年に建てられました。

沖縄の典型的な仏壇があり、旧盆飾りを再現しています。
特徴的な飾りで、文化の違いを感じますね。

そして私が一番おすすめの見どころが、奥の部屋にあります。
ぜひ上を見上げてください。
1か所天井の板を外してあるところがあり、そこから天井の梁を見ることが出来ます。
そこには当時邸宅を建設した棟梁が書いたまじないの言葉「天官賜福紫微鑾駕(てんかんしふくしびらんか)」を見ることが出来ます。
火災から家を守るまじないだそうです。
天井板を外さない限り、なかなかお目にかかれないものですので必見です。
ここにはその説明となる民話が掲示されているので、ぜひ読んでください。

いかがでしたでしょうか?
有形文化財として指定された4つの古民家をご紹介しました。
いずれも上がって見学できますので、ぜひゆっくりと見学してください。
疲れたら縁側に座って南国の風を感じましょう。
ほんのちょっと、自分も島人(しまんちゅ)になって、島の生活をしているような感覚を楽しむことが出来ます。
次は畑人(はるさー)や海人(うみんちゅ)の家を再現した古民家を近くご紹介します。

過去記事はこちらから
入園しなくても楽しめる体験編
村内だって面白い!冒険編
長い休業から目覚めた「石垣やいま村」に行ってみた
星降る石垣島を体感「石垣島ビレッジ」  *現在は開催していません

INFORMATION

2021年8月28日時点の情報です。コロナ対策等で営業内容に変更がある場合もありますので、詳しくは施設に直接ご確認下さい。

住所 : 石垣市名蔵967-1
電話番号 : 0980-82-8798
営業時間 : 通常期  9:00~17:30(最終入村受付17:00)
*コロナ対策の為、現在下記の時短営業中
10:00~16:30(最終入村受付16:00)

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